ロックダウン下の英保守党パーティー、招待状を送付 BBCが入手

イギリスで新型コロナウイルス対策のロックダウン中、与党・保守党の関係者らがクリスマス・パーティを楽しんでいたことを示す新たな動画が浮上した問題で、BBCはこのパーティーの招待状を入手した。
パーティーは、当時ロンドン市長選に立候補していたショーン・ベイリー氏の選挙運動チームが企画したもので、招待状にはクリスマスの集まりを示す「Jingle and Mingle(ジングル・アンド・ミングル)」というタイトルと共に、ベイリー氏の名前と2020年12月14日という日付が書かれている。
この招待状は、当時首相だったボリス・ジョンソン氏の補佐官だったベン・マレット氏の名前で、30人に送られていた。
ベイリー氏とマレット氏は、ジョンソン元首相の在任中に功績があったとして、最近叙勲をされたばかり。
当時のロンドンでは、新型ウイルス関連の規制レベルは「ティア2」だった。屋内での社交は家族や支援関係者らの間に限定され、庭やパブでの社交は6人以下に限って認められていた。
保守党は、このイベントに絡んで4人を処分したと明らかにした。氏名は明かさなかった。
ロンドン警視庁は、「この動画のことは認識しており検討中」だとした。

画像提供, The Mirror
45秒の動画は、英紙ミラーが17日にサイトで公開した。
ベイリー氏は動画には映っていない。同氏は先週、ジョンソン政権の功績者として一代貴族とされた。
同氏はパーティーについて、自分が会場を立ち去った後に「別のものに変わってしまった」と説明。その上で、「無条件に」謝罪すると述べた。
動画については、「今まで見たことがなかった」ので、「非常に動揺している」と主張した。
また、動画に映っているスタッフを選んだのは自分ではないとした上で、「だが、その責任は自分にある」と語った。
一方のマレット氏は、招待客と談笑し、赤ワインのグラスを手にする様子が動画に映し出されている。マレット氏の広報担当者は、招待状はマレット氏自身が送ったわけではなく、事務局が送ったものだと述べている。
マレット氏も、功績者として「大英帝国勲章オフィサー(OBE、4等)」の位を授かっている。
野党・自由民主党は、このパーティーに参加していた保守党員の叙勲を取り消すよう、リシ・スーナク首相に求めている。
マイケル・ゴーヴ住宅担当相は18日、BBCに対し、動画は「ひどい」内容であり、見た人に「極めて腹立たしい」思いをさせるものだと述べた。
一方で、功績者の栄誉を剥奪すべきではないとした。
警察の捜査広がる
警察は昨年11月にこの集まりを捜査したが、ベイリー氏を含む参加者全員に対し、処罰を科していない。
ロンドン警視庁は18日、この集まりに絡んで「以前は捜査官に提供されなかった映像を検討している」と述べた。
マーク・ロウリー警視総監はこの動画について、この出来事に関する最初の捜査で見た写真よりも「はるかに豊かで明確な物語を語っている」と述べた。
警視庁はまた、内閣府が発表した、ボリス・ジョンソン元首相がパンデミック時に首相官邸と首相の公式別荘「チェッカーズ」で行ったルール違反の可能性に関する報告書についても捜査を進めている。
さらに、下院特別委員会に所属する保守党幹部のバーナード・ジェンキン議員が、やはりロンドンが「ティア2」でロックダウンされている間に、妻の誕生日のための飲み会に参加したという報告についても、捜査をしている。
特別委は先に、新型コロナウイルス対策のロックダウン中に首相官邸などでパーティーが開かれたいわゆる「パーティーゲート」を調査し、報告書を発表。ボリス・ジョンソン元首相がこの問題をめぐる答弁で「議会を故意にミスリード」していたと結論づけた。

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