テニスのナダル選手、全仏を欠場 来季で引退の意向を表明

Rafael Nadal celebrates winning the 2022 French Open

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画像説明, 昨年の全仏オープンで優勝したラファエル・ナダル選手

テニス男子のラファエル・ナダル選手(36、スペイン)が18日、全仏オープンを欠場すると明らかにした。ナダル選手は同大会シングルスで最多14回の優勝をしているが、股関節の故障が長引いているため。同選手はまた、来年のシーズン終了後に引退する意向も表明した。

4大大会(グランドスラム)の1つの全仏オープンは、5月28日~6月11日にパリで開かれる。

ナダル選手が全仏オープンを欠場するのは、2005年の初出場で優勝して以来初めて。4大大会で22回優勝しているナダル選手は、「私が決めたのではなく、私の体が決めた。ローラン・ギャロス(全仏オープン)でプレーするのは不可能だ」とし、こう続けた。

「決めたのは自分ではない。決めたのは私の体だ。ローラン・ギャロスでプレーするのは無理だ」

「来年がおそらく私の最後の年になるだろう。それが私の考えだ。今プレーし続けてしまうと、(来季のプレーが)できなくなってしまう」

「クレーの王様」

ナダル選手は、4大大会の優勝回数でノヴァク・ジョコヴィッチ選手(セルビア)と並んでいる。その他の大会でも数多く優勝し、世界ランキング1位をATP史上6番目に長い209週間維持した。

ナダル選手は「クレーの王様」と呼ばれる。クレーコートの全仏オープンでは通算115試合を戦い、112勝している。

しかし、今年1月の全豪オープンで股関節を痛めてから、試合に出場していない。

ナダル選手は、「ここ4カ月間、毎日できる限り努力をしてきたが、大変だった。オーストラリアで経験した問題を解決できなかったので」、「ローラン・ギャロスのプレーに必要な水準で競う準備ができていないと感じている」と話した。

最後の年に備え回復を優先

ナダル選手はまた、2024年が最後のシーズンになる見通しだと表明。しっかり終わらせるためには当面、プレーを休んで完全に回復する必要があると述べた。

7月にイギリスで開かれるウィンブルドンへの出場も、疑わしい状況となっている。

ナダル選手は、「しばらくの間、休むことになる。1カ月半かもしれないし、2カ月、3カ月、4カ月かもしれない。わからない。未来予想は好きではない」と話した。

「自分の体と個人としての幸せのために、正しいことをするつもりだ」

「私の目標と希望は、ここで立ち止まって、来年を楽しめるようにすることだ」

「それが私の考えだが、100%そうなるとは言えない。来年を楽しんで、自分にとって大切だったすべての大会に別れを告げようと思っている」

思うような復調ができず

ナダル選手は今年の全豪オープンの2回戦で敗れた際、股関節を故障。当初は6~8週間の休養が見込まれていた。試合2日後のMRI検査で、左大腰筋の断裂が確認された。

先月のマドリード・オープン(スペイン)と今月のイタリア国際も、思うように回復していないとして欠場していた。

BBCのテニス担当ラッセル・フラー編集委員は、テニス界はセリーナ・ウィリアムズ選手(アメリカ)とロジャー・フェデラー選手(スイス)を失ったことに適応してきたが、今夏のスケジュールにラファエル・ナダルという大きな穴が空くことになると説明。しかし、来年もナダル選手のプレーを見られるなら、待つだけの価値はあると話した。