英官邸パーティー問題で政府高官が辞任、2人目

Paul Holmes campaigning alongside Boris Johnson

画像提供, PA Media

画像説明, 政務秘書官を辞職したポール・ホームズ議員(右)とボリス・ジョンソン首相

新型コロナウイルスの感染対策としてイギリスで厳しいロックダウンが実施されている間、首相官邸など政府庁舎で飲食を伴うパーティーが繰り返し開かれていた問題を受け、与党・保守党の下院議員が内閣の役職を辞任した。

ポール・ホームズ議員は27日、プリティ・パテル内相付きの政務秘書官を辞任すると発表。25日に発表されたこの問題をめぐる独自調査の報告書を受け、「起きていることにショックを受け、呆然としている」、「深い不快感を覚えた」と述べた。

また、有権者のための仕事が「首相官邸に浸透していると思われる有害な文化によって汚された」と述べた。

官邸パーティー疑惑を受けて辞任した政府高官はこれで2人目。4月にはデイヴィッド・ウルフソン卿が、「繰り返される違法行為」への「政府の対応」を批判するとして法務次官を辞任している。

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地域活性化・住宅・コミュニティー省のスー・グレイ第二事務次官は25日、内閣の依頼で行った独自調査の調査報告書を公開。それ以降、ボリス・ジョンソン首相の辞任を求める保守党下院議員が相次いでいる

これまでに閣僚経験者のサー・ボブ・ニール議員を含む与党議員5人が公の場で辞任を要求。サー・ボブは、「全く受け入れられない慣行が浮き彫りになった」として、党内の「1922年委員会」に党首不信任の書状を送ったことを明らかにしている。

また、ジョンソン氏が政府に対する「信頼を侵害した」と述べ、首相官邸内で行われたパーティーの性質を知らなかったというジョンソン氏の説明は信用できないとしている。

保守党では、下院議員54人が党首不信任の書状を「1922年委員会」に送ると、党首選を実施することになっている。不信任の書状を送ったと議員が公表する必要はなく、正確な数は同委員会のサー・グレアム・ブレイディー委員長しか知らないが、BBCはこれまでの取材で与党議員20人が書簡送ったことを把握している。

なお、BBCサウス・トゥデイの取材でホームズ議員は、政務秘書官職の辞任理由は「党幹部に関することでも、(不信任の)書簡や1922年委員会に関することでもない」と念を押した。

動画説明, 【解説】 ロックダウン中の英官邸パーティー問題 報告書と首相の様々な発言を点検

グレイ第二事務次官は最終報告書の中で、ロックダウン中に開かれていた多くの集まりは「許されるものではなかった」と指摘。官邸内のこうした風潮について、首相や幹部が「責任を負う必要がある」と書いた。

また、ごみを散らかしたままにしたり、パーティーを制止しようとする警備担当者を笑いものにしたりするなど、清掃や警備の担当者への悪質な態度が散見されたことを明らかにしている。。

グレイ報告書の公表に先立ち、ロンドン警視庁は19日に新型ウイルス関連のルール違反をめぐる捜査を終了した。感染対策のルール違反で罰金を科せられたのは、首相夫妻やリシ・スーナク財務相を含めて83人、罰金通告は126件に上った。

首相はさらに、ロックダウン中のパーティーについて議会に事実を誤認させる答弁をした可能性があるとして、議会下院の倫理基準・特権委員会の調査を受けている。

ホームズ議員の政務秘書官辞任の発表前、ジョンソン首相は記者団に対し、自分は留任に十分な支持を党内で得ていると確信していると語った。

一方で、グレイ氏が報告書で強調した過剰な飲酒や規則を破る文化を容認してきたかという質問には、「2時間以上にわたる下院での答弁を見れば、私が非常に広範囲にわたって答えたことがわかるはずだ」と明言を避けた。