オランダ、クリスマス前にロックダウン オミクロン株を警戒

Crowds at non-essential stores at the shopping district in Amsterdam on 18 December, 2021

画像提供, Getty Images

画像説明, オランダでは18日の政府発表前、ロックダウンになるかもしれないと、多くの人が買い物をした(18日、アムステルダム)

オランダ政府は18日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」を懸念し、年末年始に厳しいロックダウンを行うと発表した。

19日以降、生活必需品以外の小売店やバー、スポーツジム、美容院などは全て、少なくとも来年1月半ばまで休業となる。また、1世帯が迎えられる客は2人まで、クリスマスなどには4人までと定めた。

変異の激しいオミクロン株の流行を受け、欧州各国は新型ウイルス対策を強化している。中でもオランダの発表したロックダウンは、この変異株の対策としては最も厳しい部類に入る。

マルク・ルッテ首相は、こうした対策は「避けられないものだ」と説明した。

「私は今夜、沈痛な気持ちでここにいる。多くの人が同じ気持ちで私を見ているだろう。一言で言うなら、オランダは明日からロックダウンを再開する」

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新しいルールでは、できる限り自宅に留まることが求められている。また、集会の人数が厳しく制限された。13歳以上を対象に、1世帯が迎えられるのは最大2人まで、12月24~26日と、12月31日、1月1日には最大4人までとなっている。

認められる行事は葬儀のほか、生鮮品などを売る週ごとの市場のみ。プロのスポーツ試合は無観客での開催となる。

レストランはテイクアウトのみの営業となる。生活必需品以外の小売店は、ウェブ注文の受け取りサービスであれば営業可能。

学校は少なくとも1月9日まで休校となった。それ以外の制限は少なくとも1月14日まで継続される。

ハーグで取材するBBCのアナ・ホリガン記者は、多くの市民はこのロックダウンの発表に落胆し、信じられないという様子だと伝えた。

ルッテ首相は、「オランダ中がため息をついているのが聞こえる。クリスマスまでちょうど1週間という時に、自分たちが望むものとはまったく違うクリスマスを、また過ごすことになったので」と述べた。

その上で首相は、いま行動しなければ「病院が制御できない状態に陥る」可能性があると説明した。

18日午前には、政府から感染症対策が発表されるとの報道から、クリスマスに向けた買い物を急ぐ人の姿が多く見られた。

ブースター接種はなお少数

オランダでは数週間前から、オミクロン株の流行を食い止めるため、外食や文化施設の営業時間を短縮するなどの措置が取られていた。

国立公衆衛生研究所によると、同国ではこれまでに290万人以上が新型ウイルスに感染。死者は2万人を超えている。

オミクロン株はなお、新規感染の中では少ない割合だが、急速に感染が拡大しているという。当局は、新年までにこの変異株が主流となるとみている。

オランダでは成人の85%が2回のワクチン接種を完了しているが、ブースター(追加)接種を終えているのはわずか9%。

ユーゴ・デ・ヨング保健相は、1月7日までに全成人に追加接種の案内を送付すると述べている。

フランスはイギリスからの渡航を制限

欧州ではフランスやアイルランド、ドイツなどでも感染拡大を防ぐための対策が強化された。

フランスのジャン・カステックス首相は、オミクロン株は欧州で「電光石火の速さで広がって」おり、年明けにもフランスで主流になるだろうと警告している。

また、欧州で最もオミクロン株が広がっているイギリスからの渡航に厳しい制限を課した。イギリスでは18日、新たに1万人超のオミクロン株感染が確認され、累計は2万5000人近くに達した。