金正恩氏、アメリカが北朝鮮の核保有を認めれば「良好な関係」築けると 5年ぶり党大会

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は25日、5年に一度開催される朝鮮労働党の党大会で、核兵器の数を増やし、その運用手段を拡大すると表明した。アメリカは北朝鮮の核戦力を尊重すべきだとも、金氏は述べた。加えて、アメリカが北朝鮮の核兵器保有を容認すれば、「良好な関係」を築ける可能性があるとした。金氏がアメリカに対してメッセージを発信するのは異例。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が26日に伝えた。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は4月に中国訪問を控えている。そうした中での金氏の発言は、トランプ氏との対話の余地を残すものとみられる。
一方で韓国については、北朝鮮の「最も敵対的な実体」と位置づけ、外交的雪解けへの期待を打ち砕いた。
米朝関係はアメリカ次第と
KCNAによると、金氏は第9回朝鮮労働党大会で、米政府が「朝鮮民主主義人民共和国憲法に明記されたわが国の(核保有国としての)地位を尊重し、対朝鮮敵視政策を撤回するなら、アメリカと良好な関係を築けない理由はない」と述べた。
また、米朝関係の「見通しは完全に米国側の態度にかかっている」と主張。
「平和的共存であれ永遠の対決であれ、我々は万全の準備ができており、その選択は我々が行うものではない」とした。
韓国に対しては、「同胞から永遠に排除する」とし、「韓国が我々と国境を接した地政学的条件から脱することができない限り、安全に生きていくことのできる唯一の道は、我々とのすべてを断念し、我々に手を出さないことだ」と付け加えた。
AFP通信はアナリストの話として、北朝鮮側の最新の発言は、「韓国を経由せずにアメリカとの関係を独自に追及する意図」を示していると報じた。
核戦力の強化を表明
核計画については、「核兵器の数を増やし、核の運用手段を拡大するプロジェクトに注力していく」と、金氏は強調した。
長年の国際的な制裁措置にもかかわらず、北朝鮮は核能力を構築し続けている。国連安保理決議に違反する形で、定期的に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験も行っている。
KCNAは23日、金氏の指導の下で、「核武力を中枢とする国の戦争抑止力が飛躍的に向上した」と報じた。
北朝鮮政府は秘密主義で知られ、朝鮮人民軍が実際にどれほどの進歩を遂げているかを評価するのは困難だ。
スウェーデン拠点のシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所」(SIPRI)は昨年、北朝鮮が組み立て済みの核弾頭約50発と、最大40発分の核分裂性物質を保有していると推計している。
金氏は2024年11月にも、同国の核計画を「無制限に」拡大すると述べていた。
北朝鮮の核計画が表面化した2003年以降、アメリカの歴代大統領は一貫して、国家安全保障戦略に北朝鮮の非核化を盛り込んできた。しかし、トランプ氏が昨年公表した、世界的な安全保障のロードマップには、北朝鮮の非核化は明記されていなかった。
そのため、2019年を最後に途絶えているトランプ氏と金氏の会談が近く再開されるのではないかとの臆測を呼んだ。
トランプ氏が1期目の2017年に発表したロードマップは、北朝鮮に16回言及。北朝鮮は脅威で、「アメリカに対して核兵器を使用し得る」ならず者国家だとしていた。
一方で金氏は、北朝鮮が検討している選択肢に非核化は含まれないと、長年主張している。
金氏は昨年9月の最高人民会議(国会に相当)で、「『非核化』という概念はすでに意味を失った。我々は核保有国家となった」と述べ、「『非核化』は我々に最も期待すべきではないことだと言える」と述べた。
さらに、アメリカが他国の非核化という「不条理な執着を捨て、現実を受け入れ、真の平和共存を望むのであれば、我々がアメリカと対話しない理由はない」とした。

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今年の党大会の閉幕時には、金氏の隣に10代の娘ジュエ氏が立っていた。父親と同じ黒のレザージャケット姿で、平壌での軍事パレードを観覧した。
ジュエ氏をめぐっては、韓国国家情報院(NIS)が12日に国会で、金氏がジュエ氏を後継者に選んだとの見方を示し、「内定段階」にあるとみられると説明。党大会にジュエ氏が出席するかどうか注視していくとしていた。











