ロシア、ウクライナに1000人以上の遺体を返還と発表 自国兵35人の遺体も受け取ったと

画像提供, Medinski Instagram post
ロシア政府は26日、ウクライナに兵士1000人の遺体を引き渡し、ロシア兵35人の遺体を受け取ったと発表した。
ウクライナの首席交渉官はこの日、戦後のウクライナ再建に向けた経済計画を協議するため、スイス・ジュネーヴでドナルド・トランプ米大統領の特使らと会談した。
交渉団はまた、5年目に入ったこの紛争の終結を目指し、アメリカ主導で進められる3回目の協議に向けた準備を進めている。この会合にはロシアも参加して三者で行われる予定だ。
ジュネーヴでのこの日の協議が始まる数時間前、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナの6地域にドローン420機とミサイル39発を発射し、多数の負傷者が出たと述べた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の側近であるウラジーミル・メディンスキー氏は、メッセージアプリ「テレグラム」への短い投稿で、遺体の交換を明らかにした。
メジンスキー氏は詳細を示さなかったが、トラックから遺体が運び出される様子を写した画像を投稿した。
ウクライナはこの数時間後、「ロシア側の事前情報によれば、ウクライナの防衛者である可能性がある」1000体の遺体を受け取ったと発表した。
両国は、2022年2月24日にプーチン氏がウクライナへの全面侵攻を決定したことから始まったこの紛争の過程で、数千人の兵士の遺体を交換してきた。
この交換は、昨年6月にトルコ・イスタンブールでの交渉で両国が合意した取り決めに基づくものだ。双方はそれぞれ6000人の遺体の返還と、病気や重傷、25歳未満の捕虜の交換で合意した。
ウクライナとロシアの両政府は、相手側の人的損失についての推計を定期的に公表しているが、自国の損失の詳細は示していない。
ゼレンスキー氏は最近、戦場でウクライナ兵5万5000人が死亡したと認めた。だが、この数字には行方不明者が含まれていないため、欧米の観測筋は、過少評価だと指摘している。
BBCは、公にされている情報から、ウクライナでロシア側として戦い死亡した18万6000人近くの氏名を確認している。戦場では記録されない死亡例が多く存在するため、実際の死者数はさらに多いと認識されている。
推計では毎日、ロシア兵の死者のほうが多く出ているが、ロシアがウクライナに引き渡した遺体の総数は、ロシアがウクライナから受け取った数より多い。
この矛盾が説明されたことはないが、ロシアは以前、ウクライナがイスタンブール合意を順守していないと非難していた。ウクライナも、ロシアによる遺体返還は不規則で、時にロシア人の遺体が混在していたと主張している。ロシアは、この非難を否定している。
考えられる理由の一つとしては、ロシア軍はこの戦争の間、多くの期間で攻勢に回っているため、戦場から遺体を回収できる機会が多いことが挙げられる。
ジュネーヴでの協議の前日、ゼレンスキー氏はトランプ氏と電話で会談し、この協議が3月上旬の三者協議につながると期待していると表明。また、「交渉を指導者レベルに引き上げる機会を生み出す」と語った。
ゼレンスキー氏はまた、「トランプ大統領はこの一連の手順を支持している」と述べ、「これこそが、複雑で繊細なすべての問題を解決し、最終的に戦争を終わらせる唯一の方法だ」と付け加えた。
一方、プーチン氏はゼレンスキー氏の正統性を否定して会談を拒んでいる。これは、ゼレンスキー氏の任期が2024年3月に満了しているにもかかわらず、ウクライナで大統領選挙が実施されていないという事実に基づいている。
ゼレンスキー氏は2019年5月に民主的に選出され、5年後に任期を終えるはずだった。だが、ロシアの全面侵攻を受けて戒厳令が出されたことで、選挙が実施されていない。ウクライナ議会は昨年2月、ゼレンスキー氏の正統性を確認する決議を、全会一致で採択した。











