トランプ氏、習氏と2日目の会談を終える 北京から帰国の途に

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アメリカのドナルド・トランプ大統領は訪中最終日の15日、前日に続き北京で、習近平国家主席と会談した。中国国営メディアは、この日の会談で両首脳が「建設的で戦略的、安定的な関係に向けた新たな位置づけ」を両国間で確立したと伝えた。トランプ氏は午後、北京でのすべての日程を終え、大統領専用機で帰国の途についた。
この日の会談は、中国指導者らの職場や住居が集中する、北京市内の厳重に警備された「中南海」地区で行われた。
両首脳は午前の会談に先立ち、地区内を散策。習氏はトランプ氏を庭園を案内するなどした。トランプ氏は途中、「これほど美しいバラは誰も見たことがない」と感嘆した。
その後、両首脳は建物内に移動し、記者団とやりとりをした。
トランプ氏が先に口を開き、習氏とは貿易やイラン情勢、「その他の多くのこと」について話し合ったと述べた。また、「他の人たちには解決できなかったであろう、さまざまな問題を(両首脳は)解決した」と話した。
イラン情勢をめぐっては、「(同国が)核兵器を持つことを、私たちは望んでいない」とし、「(ホルムズ)海峡の開放を望んでいる」と述べた。
トランプ氏はまた、北京を訪問できて光栄だと述べ、習氏に感謝の意を表した。そして、習氏とは9月24日の訪米で再会できると発言。自分が今回、中国で受けたような感銘を、習氏にもアメリカで受けてもらいたいと付け加えた。

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続いて発言した習氏は、中南海について、「私を含め、中国の中央政府の指導者らが働き、生活している場所」だと説明。
「この場所はかつて皇帝の庭園の一部で、多くの歴史が刻まれている」と述べ、両首脳が散歩中に感嘆した木々の一つは樹齢490年だと付け加えた。そして、庭園で見た中国のバラの種を、米ホワイトハウスのローズガーデン用にトランプ氏に贈ると述べた。
トランプ氏は、「それは素晴らしい、最高だ」と応じた。
習氏はまた、両首脳が「建設的」な「新たな2国間関係」を築いたとし、「画期的なこと」だと語った。
記者団の退出後、両首脳は茶を飲みながらの会談に入った。
両首脳は続けて、ワーキングランチ(協議しながらの昼食)を共にした。
「歴史的かつ画期的」訪中と習氏
中国国営メディアによると、習氏は今回のトランプ氏の訪中を「歴史的かつ画期的」なものだと評価。両首脳が「建設的で戦略的、安定的な関係に向けた新たな位置づけ」を両国間で確立したと述べた。
習氏はまた、「トランプ大統領はアメリカを再び偉大にすることを望んでおり、私は中国国民を率いて中華民族の偉大な復興を実現することに尽力している」と発言。今回の会談で至った「重要な意見の一致」を、両国は実行に移すべきだと付け加えたという。
中国国営メディアはまた、トランプ氏が今回の訪問について、「非常に成功し、世界的に注目され、忘れがたいもの」だと述べたと伝えた。
また、トランプ氏は習氏を「私の古くからの友人」と呼び、「彼に深い敬意を抱いている」と話したという。
「私には習近平国家主席と誠実かつ深い対話を維持していく意思がある。ワシントンに彼を迎えることを心から楽しみにしている」とも、トランプ氏は述べた。
ワーキングランチが終わると、トランプ氏は車列で北京首都国際空港へと移動した。
滑走路に中国軍の兵士が整列し、学生らが米中両国の国旗を振って見送るなか、トランプ氏は赤じゅうたんを歩いて大統領専用機に乗り込み、帰国の途についた。
華やかだったが政治的成果に乏しい訪中
ローラ・ビッカー中国特派員
トランプ氏の今回の訪中は、華やかさが目立ったものの、これまでのところ、両国間で合意された政策はごくわずかしかない。
本来は貿易がテーマとなるはずだった首脳会談は、イラン情勢が主要な議題になったように見える。
トランプ氏は、習氏がイランへの兵器供与を控えると約束したと主張している。中国外務省も声明を発表し、中国は紛争終結に向けて絶えず努力してきたとした。これは、中国当局者が同盟関係にあるイランに対し、交渉の席につくよう、裏で働きかけていることを認めるものだ。
トランプ氏はまた、中国が米ボーイング製の航空機200機と、さらに米国産の石油の購入を協議していると主張している。
双方が昨年10月に韓国・釜山で合意した「貿易休戦」については、継続で合意したとの発表があるとみられる。
今回の訪中の真の成果は、そもそもこうした協議が行われたことなのかもしれない。











