ロシアとウクライナ、捕虜交換を実施 アメリカ仲介の三者和平協議は進展なく

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ウクライナの和平をめぐる、アメリカとウクライナ、ロシアによる三者協議が5日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで行われた。この日は2日目で、協議終了後、ウクライナとロシアは拘束していた戦争捕虜や民間人の交換を実施した。
民間人7人を含むウクライナ人157人と、ロシア兵157人がそれぞれ帰還した。捕虜交換の実現は、4カ月ぶり。
アブダビで2日間行われた協議には、ロシア、ウクライナ、アメリカの代表団が参加した。主な議題は、ウクライナが迫られている領土割譲と、戦争終結後にロシアに再び攻撃されないための安全の保証とみられる。
これまでのところ、交渉で進展があったとの報道はない。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、協議は容易ではなかったとし、自分は「より迅速な結果」を求めていると述べた。

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ゼレンスキー大統領はソーシャルメディアへの投稿で、5日の捕虜交換は「長い中断を経て実現した」と述べた。前回の捕虜交換は昨年10月だった。
「157人のウクライナ人を帰還させる。軍、国家警備隊、国境警備隊の兵士たちが帰って来る。こうした防衛者と共に、民間人も戻ってくる。(捕虜の)大半は2022年から拘束されていた」とゼレンスキー氏は述べ、ロシアに拘束されている全てのウクライナ人を必ず帰還させると誓った。
ウクライナ当局によると、今回帰還した捕虜のうち139人は、ロシアによる全面侵攻が始まった2022年からロシアに拘束されていたという。
一方でロシア国防省も、ウクライナから157人のロシア人戦争捕虜が返還されたと発表した。
また、同省が「不当に拘束されていた」と主張する民間人3人も引き渡されたとした。この3人はウクライナと国境を接するロシア南西部クルスク州の住民だという。同州は2024年から2025年にかけて、ウクライナの越境攻撃を受け、一部地域がウクライナに掌握されていた。
ウクライナの和平をめぐる協議は、ここ数週間で2度行われている。これは、ウクライナでの戦争終結に向けた、アメリカのドナルド・トランプ大統領の取り組みの一環。
アメリカのスティーヴ・ウィトコフ特使と、トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が、交渉を主導している。
ウィトコフ氏は、協議は「詳細かつ生産的」だったが、「まだ大きな課題が残っている」と、ソーシャルメディアに投稿した。
最大の難問が、ウクライナの領土問題だ。ウクライナは現在、工業地帯の東部ドンバス地方の一部を支配し続けているが、ロシアはこうした地域を明け渡すよう要求している。
ウクライナは欧州諸国やアメリカからの、強固な安全の保証を求めており、これも大きな論点になっているとみられる。
協議の詳細は明らかにされていない。
トランプ氏は先月29日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウクライナの首都キーウなどへの攻撃を、「異常な寒さ」のため1週間停止することに同意したと述べた。この期限が終了し、ロシアがウクライナへの致命的な攻撃を再開させたタイミングで、三者協議は始まった。
ロシアは、ウクライナのエネルギー施設を標的にしている。ウクライナの厳しい寒さの中で、数千人が電気や暖房、水の供給を断たれている。











