トランプ氏、10日以内にイランと核合意か攻撃かわかると 英政府は基地使用認めず

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アメリカのドナルド・トランプ大統領は19日、イランの核開発をめぐって同国と進めている協議について、合意に達するか、それともアメリカが軍事行動に出ることになるかは、「今後おそらく10日以内に」明らかになるだろうと述べた。こうしたなか、イギリスはアメリカがイラン攻撃のために英軍基地を使うことを認めていないとみられる。
アメリカはこのところ、中東に展開する軍を急激に増強している。一部報道では、ホワイトハウスが新たな攻撃の選択肢を協議しているとされる。18日にはホワイトハウスのキャロライン・レヴィット報道官が、イランにとってはアメリカと合意を結ぶことが「非常に賢明」な選択だと警告した。
一方、スイスで開かれているアメリカとイランの協議では、進展も報告されている。レヴィット報道官も18日、トランプ氏は依然として外交による解決を望んでいると述べた。
トランプ氏は19日、パレスチナ・ガザ地区に関して同氏が提唱し議長を務める「平和評議会」の初会合に、首都ワシントンで出席。イランとの協議について、スティーヴ・ウィトコフ米特使と、娘婿のジャレッド・クシュナー氏が、イラン側と「とてもよい会談」をしたと述べた。
そして、「長年にわたり、イランと有意義な合意を結ぶのが簡単でないことは証明されている」とし、「意味のある合意を成立させなくてはならない。さもないと悪いことが起こる」と述べた。
与野党の議員らから攻撃反対の声
こうしたなか、民主党議員と一部の共和党議員らは、アメリカが議会の承認なしにイランで軍事行動を起こすことに反対の声を上げている。
民主党のロー・カンナ下院議員(カリフォルニア州)と共和党のトーマス・マッシー下院議員(ケンタッキー州)は、1973年制定の戦争権限法を根拠に、この件での採決を来週実施させる意向を示している。同法は、武力紛争への関与に関する大統領の権限を、議会がチェックできると定めている。
カンナ氏は、「イランとの戦争は壊滅的なものになる」とソーシャルメディアに投稿。「イランは人口9000万人の複雑な社会であり、強力な防空システムと軍事能力をもっている」とした。
ただ、カンナ氏らが提出する議案が両院で可決される可能性は小さい。
連邦議会では1月にも、ヴェネズエラへの軍事作戦をめぐって、トランプ政権に議会の承認を義務付ける戦争権限決議案が出されたが、上院で共和党が否決した。
イギリスは基地使用を許可せず
アメリカがイランへの攻撃を検討しているとされるなか、イラン攻撃のためにアメリカがイギリスの軍事基地を使用することを、イギリスは許可していないとみられる。
アメリカは過去の中東での軍事作戦で、英グロスターシャーにある英空軍フェアフォード基地や、インド洋の英領ディエゴ・ガルシア島にある英米共同軍事基地を利用している。
ただし、昨年6月のアメリカによるイラン核施設への攻撃では、どちらの基地も使われなかった。当時、英国防当局の関係者は、アメリカから許可を求められなかったと説明した。
ディエゴ・ガルシア島を含むチャゴス諸島をめぐっては、主権をモーリシャスに移譲し、英米共同軍事基地の管理権をリースバックする合意について、トランプ氏が18日、英政府に批判的な姿勢を示した。そのことが、イギリスによる基地使用許可の保留につながったと、英紙タイムズは報じている。
これについて英政府の報道官は、「いつもどおり、作戦に関することにはコメントしない」としている。
一方、イランが軍事施設を強化している様子も、衛星画像から確認されている。
同国の最高指導者アリ・ハメネイ師は、米軍を脅すメッセージをソーシャルメディアに投稿。「米大統領は、イランに向けて軍艦を派遣したとしょっちゅう言っている。もちろん、軍艦は危険な軍事装備品だ」、「だが、その軍艦よりもっと危険なのは、その軍艦を海底に沈めることのできる兵器だ」などと書いた。











