イギリスでオミクロン株の新規感染者、1万人超す コロナの新規感染は連日9万人超

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イギリスで18日、新型コロナウイルスの1日の新規感染者が前日に続き9万人を超え、オミクロン変異株の新規感染者は1万人超と確認された。首都ロンドンでは、医療機関の逼迫(ひっぱく)を防ぐための重大事態を市長が宣言した。
イギリス政府によると、18日に国内で確認された1日の新型コロナウイルスの新規感染者は9万418人。
英健康安全庁(UKHSA)によると、18日にはオミクロン株の新規感染者が1万59人確認された。17日の3201人から大幅に増えた。イギリスのオミクロン株感染者は累計2万4968人に達した。UKHSAはさらに、イングランドではこれまでにオミクロン株の感染者7人が死亡したと明らかにした。
オミクロン株はすでにイングランドとスコットランドで、デルタ株と入れ替わり、感染の主流になっているとみられる。
政府が主な対策と位置づけるワクチンの追加接種は、17日と18日にかけて2日連続で1日80万件以上、実施された。18日には81万7625件の追加接種が行われた。
専門家委員会は対策強化促す
イギリス政府に助言を与え、政府の新型ウイルス対策を策定している非常時科学諮問委員会(SAGE)は同日、イングランドの現在の感染対策「プランB」以上の対応がなければ、入院を要する人は1日3000人に達する恐れがあると警告した。現在はイギリス全体で1日900人が新型コロナウイルスによる感染症COVID-19のため、入院している。
イングランドで現在実施されている感染対策「プランB」では、ナイトクラブや大規模イベントでワクチン接種証明などの提示や、屋内の公共の場所でのマスク着用を求め、可能な場合は在宅で勤務するよう求めている。
イギリス国内の他の自治政府も同様のルールを実施している。スコットランド自治政府はこれに加えて、クリスマスに向けて、他の世帯との交流は3世帯に限定するよう求めている。
ウェールズ自治政府は、今月27日までナイトクラブの休業を命じた。
SAGEの科学者たちは、オミクロン株の感染がこれ以上拡大するのを防ぐには、「集まる人数を減らし、人と人の間の距離を広げ、一緒にいる時間を短縮し、高リスクの場所を閉鎖すること」などを提案している。
SAGEは、屋内での人の交流がオミクロン株の拡散にとって「最大のリスク要因」だとして、大規模な集まりは「複数の感染拡大イベント」になりかねないと警告した。
SAGEはさらに、規制強化の開始を2022年まで先延ばしにすれば、「こうした介入措置の効果が大幅に失われ、医療・介護への圧迫は回避しにくくなる」と述べた。


ロンドンで重大事態宣言
こうした状況で特にオミクロン株の感染が急増しているロンドンのサディク・カーン市長は18日、「重大事態」を宣言した。
カーン市長はロンドンでは今やオミクロン株が主流だと述べ、市内各地の救急救命サービスで病欠などによる欠勤が増えていると話した。
政府統計によると、ロンドン市内では現在、COVID-19による入院患者が1534人と、前週から28.6%増えている。1日の新規入院は約200人という。

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カーン市長によると、17日から18日にかけての24時間で、ロンドンの新型コロナウイルス感染者はパンデミック開始以来最多の2万6000人を超えた。
「入院患者も増えているが、同時に病院スタッフの欠勤もとてつもなく急増している」と市長は述べ、「関係各位と協議した末、重大事態を宣言することにした」と話した。
この宣言によって、市内の医療機関や警察、消防、市役所などが連携を強めることができるという。
一方でロンドン中心部では同日、感染対策のあらゆる規制に反対する人たちが抗議集会を開き、警察と「もみあった」。複数の警官が軽傷を負ったという。

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