オミクロン株感染者は13人、ホテル隔離の南ア・オランダ便乗客

画像提供, Reuters
オランダの公衆衛生当局は28日、61人の新型コロナウイルス感染者が見つかった南アフリカ発オランダ着の2便の乗客のうち13人が、南アで検出された新たな変異株「オミクロン」に感染していると発表した。
オランダでは27日、前日にスキポール空港に到着したKLM航空の南ア・ヨハネスブルグ発の2便から、合わせて61人が陽性と判明。陽性者は現在、空港近くのホテルに隔離されている。
オランダ警察は28日、隔離ホテルから脱出したカップルを拘束したと発表した。スペインへ向かう離陸直前の機内で逮捕したという。
オランダの保健当局は、調査は「まだ完了していない」として、今後もオミクロン株の陽性者が増える可能性があると話している。
同国のヒューホ・デ=ヨンゲ保健相は、アフリカ南部からの帰国者に対し「一刻も早く」検査を受けるよう要請するとともに、「オランダにさらに(オミクロン株の)感染例がないとは言い切れない」と語った。
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世界保健機関(WHO)は26日にオミクロン株を「懸念される変異株」(VOC)に指定している。欧州ではこれまでにイギリスやドイツ、イタリアなどで感染者が見つかった。
30代の症状は軽症と南ア医師
南アフリカ医師会のアンジェリーク・クッツェー会長はBBCに、南アフリカで確認された30代などの感染者の症状は軽いものがほとんどだが、変異株に対する調査はまだ初期段階にあると述べた。
「患者の主な訴えは、体の痛みや強い倦怠感だ。高齢者ではなく若者に見られる(中略)これは、病院に直行して入院するような患者たちの話ではない」とクッツェー医師は話した。
BBCのファーガス・ウォルシュ医療担当編集長は、若者の多い南アフリカで若い感染者の症状が軽いのは朗報だが、「COVID-19が重症化しやすい高齢者の間で、どのような症状が出るのか、注意して様子を見なくてはならない」と指摘。「ワクチン接種を2回受けている人、さらには追加接種を受けてる人に対して、オミクロン株がどう作用するのかを見る必要もある」としている。
オランダで部分的ロックダウン延長
オランダはこのところ感染拡大に苦慮しており、これにオミクロン株への懸念が重なった格好だ。
政府は28日、部分的なロックダウンを3週間延長すると発表。レストランやバー、文化施設などの営業時間が制限されているほか、人々は在宅勤務を推奨されている。
ハーグで取材しているBBCのアナ・ホリガン記者は、オランダでは集中治療室の病床が足りなくなっており、手術のキャンセルが相次いでいるほか、毎週数百人がCOVID-19で亡くなっていると報じた。
同国ではこれまでに2万人近くが新型ウイルスの犠牲となっている。
イスラエルは全ての外国人の入国を禁止
オミクロン株の発見を受け、世界各国ではアフリカ南部からの渡航を制限する動きが出ている。
イスラエルはさらに厳しい制限を敷き、すべての外国人の入国を当面、禁止すると発表。モロッコも、29日から2週間、国際便の到着を禁じた。
スイスでは、イギリスやオランダなど、オミクロン株が発見された国からの入国に対し、陰性証明書の提示と10日間の隔離を義務付けた。
これに対し南アフリカ政府は27日、「優れた科学は評価されるべき」なのに、実際には各国政府が南アフリカをはじめとするアフリカ南部諸国への渡航制限を強化しており、自分たちはむしろ「罰せられている」と反発する声明を出した。










