パキスタンがアフガニスタンの首都など空爆 越境攻撃が激化

ひどく損傷した車が、破壊された建物のがれきに囲まれている。人々がその周囲に立ち、周囲を点検している。遠くには山々が望める。

画像提供, AFP via Getty Images

画像説明, パキスタンは今回の空爆の数日前にもアフガニスタンを空爆していた。パキスタンで自爆攻撃が発生したことへの対応だとしていた(資料写真)
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パキスタンは27日未明、アフガニスタンの首都カブールと主要都市カンダハルへの空爆を実施した。パキスタン政府関係者らが説明した。

死傷者は、日本時間同日夕の時点で明らかになっていない。

パキスタンはまた、アフガニスタンとの国境地域で同国の拠点27カ所を破壊し、多大な損害を与えたと発表した。

パキスタン当局は、今回の空爆を「反撃」と呼び、「アフガンの一方的な攻撃」への対応だとしている。

一方、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン政権の報道官は、タリバンがパキスタンとの国境沿いで同国軍を攻撃したとXに投稿した。この投稿はのちに削除された。

タリバンも、自分たちの攻撃をパキスタンによる攻撃への報復だとしている。

タリバン政権は、アフガニスタン軍が国境地域でパキスタンの拠点19カ所を破壊し、パキスタン兵50人以上を殺害し、何人かを拘束したとBBCに話した。

両国は昨年10月、国境地域で衝突し、双方に死傷者が出た。その後、非常にもろい停戦合意に達したが、ここ数日で再び戦闘が激化している。

AFP通信によると、カブールでは27日、各地で大きな爆発音がした。

双方が、相手に大きな損害を与えたと主張している。

パキスタンの国境地域の住民らはBBCに、爆発音が聞こえ、安全な場所へ避難するよう指示されたと話した。

こうしたなか、国連は戦闘の即時停戦を求めている。イランは双方の仲介役を申し出ている。

パキスタンと同盟関係にあるサウジアラビアの外相は、パキスタン外相と会談し、緊張緩和策を協議した。

国境地域での衝突

これよりも前、パキスタンのアッタウラ・タラー情報相は、国境地域の軍事拠点で26日遅くに、タリバンによる「一方的な発砲」による攻撃があったと発表。対応したパキスタン兵2人が死亡、3人が負傷したとした。

一方、タリバンは、26日午後8時ごろに「大規模」な「報復作戦」を開始したと発表。今週初めにパキスタンが実施し、少なくとも18人を殺害した空爆への仕返しだと主張した。パキスタン政府はこの空爆について、武装勢力のキャンプや隠れ家を標的にしたものだと説明している。

タリバンはまた、今回の攻撃で「多数の」パキスタン兵を殺したり捕らえたりしたとした。

さらに、「パキスタン軍関係者が繰り返している国境侵犯と反乱活動に対し、(国境沿いの)パキスタン軍の拠点及び施設に対し大規模な先制作戦を実施した」とXに投稿した。

パキスタンのシャバズ・シャリフ首相の報道官は、タリバンの発表について否定。軍事拠点15カ所を占拠したとするタリバンの主張についても、正しくないとした。そして、あらゆる攻撃に対して「即時かつ効果的な」対応を取ると述べた。

パキスタン政府は、北西部カイバル・パクトゥンクワ州で、タリバンが「判断を誤り、複数の地点で一方的に発砲した」と発表。パキスタンの治安部隊が「即時かつ効果的な対応」を取ったとした。

パキスタンの情報放送省は、「初期の報告では、アフガン側で多数の死傷者が出ており、複数の拠点と装備が破壊されたことが確認されている」とXで発表した。

両国の国境地域では21日夜から翌日にかけ、パキスタンが空爆を実施。武装勢力のキャンプと隠れ家の7カ所を狙ったもので、パキスタンで最近発生した自爆攻撃を受けて実施したと、同国は説明していた。

これに対しアフガニスタンは、一般住宅と宗教学校が標的とされ、死者には女性や子どももいたと発表。「適切な時期に」報復すると警告していた。

パキスタンとアフガニスタンは、山岳地帯で約2500キロメートルに及ぶ国境を共有している。