中国、台湾周辺での軍事演習を終了と発表

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中国は10日、台湾周辺で1週間近く続けた軍事演習を終えたと発表した。アメリカのナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問したことを受け、実施していた。
中国軍は声明を出し、海域と空域での演習はうまくいったと説明。台湾海峡における「定期的な戦闘準備パトロール」を今後も続ける宣言した。
一方、台湾の国防省は、中国軍が10日にも軍用機36機と艦船10隻を台湾海峡の周辺で活動させていると発表した。
ペロシ氏は先週、中国の警告に反する格好で台湾を短期訪問。1990年代以降に台湾を訪れた米公人で最高位の人物となった。
中国はこれに激しく反発し、ペロシ氏の訪台後、台湾周辺で4日間にわたって実弾演習を実施した。
その後も、潜水艦に対する攻撃や海上からの急襲訓練を行うなど、緊張が高まっていた。
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中国は台湾を分離した中国の省とみなしており、必要なら武力で再統一するとしている。また、台湾の国際的な孤立を図っている。
一方、台湾政府は中国の主権は台湾に及んでいないと主張。台湾は中国とは別の存在だとしている。
台湾は今回の軍事演習について、中国が台湾侵略の予行として実施していると非難してきた。

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台湾問題を担当する中国当局は10日、台湾に関する白書を20年以上ぶりに発表。台湾の奪還には武力行使も辞さないとする姿勢を、次のような言葉で示した。
「分離主義者や外部勢力の挑発が私たちの限界線を越えれば、私たちは激しい対策を取らざるを得なくなる」
この政策文書では、台湾を取り戻した際には軍部隊や管理者を送り込まないとした、中国の過去の約束が削除された。台湾の自治の範囲を、以前の約束よりも減らそうとする、中国の意図を示している。
台湾は民主主義で、自由なメディアが存在する。最近の世論調査によると、圧倒的多数の人々は、共産党が支配する中国とのいかなる統一にも反対している。










