プーチン氏、ウクライナでの攻撃継続を指示 東部ルハンスク州掌握後

Smoke rises over the remains of a building destroyed by a military strike, as Russia's attack on Ukraine continues, in Lysychansk, Luhansk region, Ukraine June 17, 2022.

画像提供, Reuters

画像説明, ロシア軍の攻撃で破壊された建物(6月17日、ウクライナ・ルハンスク州リシチャンスク)

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は4日、自軍がウクライナ東部ルハンスク州リシチャンスク市を掌握したことを受け、ウクライナでの攻撃を継続するようセルゲイ・ショイグ国防相に指示した。

ロシアのテレビ局は、プーチン氏がリシチャンスク以外の前線部隊に「事前に承認された計画」に従って目的を遂行するよう呼び掛ける様子を報じた。

プーチン氏は、「東部や西部のグループを含むほかの部隊は、事前に承認された計画に従って任務を遂行しなければならない」と述べ、それらの前線でルハンスク州と同様の成功を収めることを望むとした。

ルハンスク掌握作戦に参加した部隊については、「休息を取り、戦闘能力を高めるべき」だと、ショイグ氏に伝えた。

ロシアが攻勢を強めるウクライナ東部をめぐっては、ロシア政府がルハンスク州全域を掌握したと発表していた。

1週間前には、ルハンスク州セヴェロドネツクがロシア軍に掌握された。

<関連記事>

「戦争に敗れたわけではない」

ルハンスク州のセルヒィ・ハイダイ知事はBBCに対し、ウクライナ兵が新たな要塞に移動していると語った。

リシチャンスクの支配権をロシアに渡すことは痛手だとしつつ、「我々は1つの戦いに敗れただけで、戦争に敗れたわけではない」とハイダイ氏は付け加えた。

また、戦闘におけるロシアの優位性を解消するために、西側からさらなる武器提供が必要だと訴えた。

「ロシアは大砲や弾薬の規模で圧倒的に優位だ。ロシアは離れた場所から街を破壊すればいいので、我々がそこにとどまる意味はなかった」

ハイダイ氏によると、ウクライナ部隊は近隣のドネツクの拠点に移動したが、リシチャンスク市内には1万人が残っているという。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「近代的な武器の供給が増えたおかげで」、ウクライナ軍はリシチャンスクを奪還するために戻るだろうと誓った。

ウクライナ軍によるとロシアは現在、近隣のドネツク州の複数都市への砲撃を強化している。特にスラヴャンスク周辺と、リシチャンスクとバフムートの間の道路が標的になっているという。

ルハンスク州はドネツク州と共に、ウクライナの一大工業地帯のドンバス地方を構成する。

Map of eastern Ukraine, showing Russian areas of control

その他の動きは

ウクライナのデニス・シュミハリ首相は4日、スイスで開幕したウクライナ復興会議で、同国の復興計画には7500億ドル(約101兆7000億円)が必要で、ロシアの新興財閥(オリガルヒ)の資金を充てるべきだと述べた。

イギリスのリズ・トラス外相は、第2次世界大戦後の欧州に対するアメリカの大規模な援助計画(マーシャル・プラン)を参考に、ウクライナ再建のための新たなマーシャル・プランの必要性を訴えた。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、ロシアがウクライナの存在を弱体化させようとしているが、ウクライナはこの戦争からより強く、より近代的な国として立ち上がることができると述べた。

ウクライナ軍は、ロシア軍が先週、黒海の北西部にあるズミイヌイ(英語名スネーク)島から撤退した後、島に再びウクライナ国旗を掲げたと明らかにした。海面から岩が突き出たこの小島はウクライナ軍の戦略上、大きな役割を果たしてきた。