北朝鮮、韓国との定時連絡に応じず 米韓合同軍事演習に反発

File handout image provided by the South Korean Unification Ministry

画像提供, Handout

韓国政府は10日、同日午後に予定されていた南北間の通信ホットラインの定時連絡に、北朝鮮が応じなかったと明らかにした。昨年6月から途絶えていた通信ホットラインは先月27日に再開されたばかり

南北は通常、ホットラインを通じて1日2回連絡を取り合っている。

韓国は10日にアメリカとの合同軍事演習の事前訓練を開始。北朝鮮が定時連絡に応じなくなる数時間前には、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹・金与正(キム・ヨジョン)氏が、軍事演習を行えば「必ず代償を払うことになる」と警告。「強力な先制攻撃能力をより強化」していくことになるとしていた。

米韓合同軍事演習をめぐり、南北の緊張が高まっている。

<関連記事>

朝鮮戦争は1953年の休戦協定をもって戦闘が終了したが、平和条約が交わされていないため、韓国と北朝鮮は法的にはまだ戦争状態にある。

南北は2018年の首脳会談後、緊張緩和を目的に双方が連絡を取れるよう、南北軍事境界線沿いの北朝鮮・開城に南北共同連絡事務所を設置した。

しかしその後、南北首脳会談が失敗に終わり、関係が悪化したことを受け、北朝鮮は昨年6月に南北当局間の連絡線を遮断。それからほどなくして、北朝鮮は共同連絡事務所を爆破した。

通信ホットラインは先月末に再開された。韓国大統領府は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金総書記は信頼関係を再構築し、関係を改善していくことで合意したと説明した。

米韓合同軍事演習に反発

韓国とアメリカは10日、毎年恒例の合同軍事演習の事前訓練を開始した。来週にはより大規模なコンピューターシミュレーションによる演習を開始する予定。

北朝鮮核・ミサイル開発中止に向けた交渉への道を切り開くため、米韓の軍事演習は近年、規模が縮小されている。

しかし北朝鮮は度々、朝鮮半島での軍事的プレゼンスを無くすようアメリカに求めている。

与正氏は朝鮮中央通信が10日に伝えた談話の中で、今回の軍事演習について、「わが国家を力で圧殺しようとする米国の対朝鮮敵視政策の最も集中的な表れ」であり、「決して歓迎されない、必ず代償を払うことになる自滅的な行動」だと述べた。

韓国大統領府の報道官はロイター通信に対し、「結論を急ぐ」のではなく、北朝鮮の動きを注視するとした。

動画説明, 金与正氏ってどんな人? 正恩氏の実妹、党幹部……それから?