南北の通信連絡線が再開、両首脳が関係改善で合意=韓国大統領府

Moon Jae in (L) and Kim Jong-un ((R)

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画像説明, 韓国の文在寅大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右)

北朝鮮と韓国は27日午前、昨年6月から途絶えていた通信ホットラインを再開させた。韓国大統領府が発表した。

韓国大統領府によると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は信頼関係を再構築し、関係を改善していくことで合意した。

両首脳は4月以降に複数回、個人的な手紙のやり取りを交わしていたという。

AFP通信は、「両首脳の間で交わされた合意に基づき、南北は7月27日午前10時からすべての南北通信連絡線を再開する措置をとった」と、北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)を引用して伝えた。

「また、両首脳は可能な限り早期に南北間の信頼関係を回復し、関係を再び前進させることで合意した」

南北首脳会談が失敗に終わり、関係が悪化したことを受け、北朝鮮は昨年6月に南北当局間の連絡線を遮断した。

それからほどなくして、北朝鮮は南北軍事境界線沿いの北朝鮮・開城にある南北共同連絡事務所を爆破した。連絡事務所は南北が2018年の首脳会談後、緊張緩和を目的に双方が連絡を取れるよう設置したもの。

動画説明, 韓国軍が公開した北朝鮮・開城にある南北共同連絡事務所の爆破を捉えた映像

2018年の文大統領と金総書記の3回にわたる首脳会談を経て、南北関係は改善された。

しかしその後、金氏とドナルド・トランプ米大統領(当時)の2回目の会談が決裂し、南北関係も急速に悪化していった。

こうしたことが南北首脳間のホットラインを含む、すべての軍事的・政治的通信手段の遮断につながった。

文大統領はホットラインの再開と、北朝鮮の核・ミサイル開発の廃止に向けた対話を北朝鮮に求めていた。

朝鮮戦争は1953年の休戦協定をもって戦闘が終了したが、平和条約が交わされていないため、韓国と北朝鮮は法的にはまだ戦争状態にある。