ベラルーシの反体制活動家、法廷で自分の首を刺傷

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ベラルーシの反体制活動家が1日、首都ミンスクの裁判所で自分の首を刺す事件があった。人権擁護団体や反体制派メディアなどが報じた。
公表された動画では、ステパン・ラティポフ氏(41)がペンのようなものを凶器にしているのがうかがえる。
ラティポフ氏は病院に搬送されて手術を受けたが、容体は良好だという。
ラティポフ氏は反政府のソーシャルメディアを立ち上げたとされるほか、昨年9月の逮捕時に警察に反抗した罪で起訴されている。同氏は全ての罪状を否認している。
ベラルーシでは、昨年8月の大統領選挙で26年にわたり実権を握っているアレクサンデル・ルカシェンコ大統領が再選したことをきっかけに、反政府デモが続いている。これに対しルカシェンコ政権は、活動家を拘束するなど厳しい措置を取っている。
こうした中、政府はほぼ全ての市民の国外渡航を禁止すると発表。新型コロナウイルス対策だと説明しているが、反政府活動家は違法だと批判している。
家族を起訴すると脅され
ベラルーシの人権擁護団体「Viasna」によると、ラティポフ氏は父親が法廷で証言を行った直後に、自分の首を刺した。
ラティポフ氏はその前に父親に対し、自分の罪を認めなければ肉体的な罰を与えられると法的機関から脅されていると語った。
また、親族や隣人なども刑事起訴すると言われていたと述べていた。
「Viasna」は、ラティポフ氏が入れられていた被告人席の鉄格子が開けられるまで、少しの猶予があったと伝えている。
反体制派メディア「ネフタ」がメッセージアプリ「テレグラム」に開設しているチャンネルは、ラティポフ氏が法廷のベンチに倒れている動画を掲載した。
ネフタによると、ラティポフ氏は搬送先の病院で手術を受け、容体は「満足のいく状態」だという。
ロイター通信は、ベラルーシの保健省が41歳男性が病院で麻酔下で治療を受け、容体は安定していると発表したと伝えた。保健省はこの男性の名前は明かさなかった。
昨年の大統領選にルカシェンコ大統領の対立候補として出馬したスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏はツイッターに、「ベラルーシの活動家で政治犯とされるステパン・ラティポフがきょう、法廷で喉をかき切った。彼は罪を認めなければ家族を起訴すると脅されていたのだ」と投稿。
「これが国家によるテロ、抑圧、拷問の結果だ。今すぐやめさせなければ!」
国民の国外渡航を禁止、外国の在留許可証あっても対象
こうした中、ベラルーシの国境管理当局は1日、ほぼ全ての国民に対して公害渡航を禁止すると発表した。外国の在留許可証を持っている人も対象となる。
一方、海外出張する公務員や交通機関職員などは除外されるという。
ベラルーシでは昨年の大統領選以降、多くの反体制活動家や野党指導者らが国外に脱出している。
チハノフスカヤ氏も選挙後すぐにリトアニアに逃れた。また、搭乗していた旅客機がベラルーシ領空内で緊急着陸させられ、拘束されたジャーナリストのロマン・プロタセヴィッチ氏(26)も、ギリシャから現在住んでいるリトアニアに向かう途中だった。
このほか、多くの反体制派がポーランドなどで生活している。
ベラルーシの国境管理委員会はテレグラム上で、「外国の在留許可証を理由にベラルーシから出国したいという要請を多数受けている」と説明。しかし、現在は外国の永住権を持っている場合でないと渡航は認められないと述べた。
また、渡航禁止は新型ウイルスのパンデミックが理由だとしている。










