米軍、新たな未確認物体を撃墜 五大湖ヒューロン湖上空

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米国防総省は12日、中西部ミシガン州のヒューロン湖上空で未確認飛行物体を米軍が撃墜したと発表した。北米上空を飛行する物体が撃ち落とされたのは今月に入って4例目となった。
未確認物体がアメリカとカナダの国境にある北米五大湖のひとつ、ヒューロン湖に近づいたことを受け、ジョー・バイデン大統領は撃墜するよう命じた。
高度2万フィート(約6100メートル)を飛行していた物体は、現地時間12日午後2時42分(日本時間13日午前4時42分)にF16戦闘機のミサイルで撃墜された。無人で、形は八角形だったという。
国防総省は声明で、物体の飛行経路と高度について、民間航空機への危険性が懸念されていたと説明。地上にいる人への影響を回避しつつ、物体の破片を回収できる可能性が高い場所を選んで撃墜したとした。
アメリカとカナダが共同運用する北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が12日朝に物体を検知し、目視とレーダーによる追跡を続けていたという。
また、物体の飛行経路とデータから、今回の物体と、今月初めに北西部モンタナ州の機密施設に接近して飛行していた中国の偵察用気球とみられるものから検知したレーダー信号との間に、合理的な関連性があるとした。


米政府は4日にこの気球を撃墜して以降、厳戒態勢を敷いている。サウスカロライナ州沖で気球の残骸の一部を回収した米当局は、気球は中国から飛来したもので、偵察目的で使用されていたと発表した。
一方で中国は、気球は偵察用ではなく、気象観測用のものが風で飛ばされたと主張している。
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アメリカやカナダで相次いで撃墜
バイデン大統領は10日、アラスカ州沖で正体未確認の「高高度物体」を撃墜するよう命じた。
翌11日には、カナダ北西部ユーコン準州の上空で同様の物体が撃墜された。
アメリカとカナダは残骸の回収作業を続けている。アラスカ州沖での作業は、北極圏の気象条件により難航している。
米軍は先に、アラスカ州沖での残骸回収について、「寒風や雪、短い日照時間など北極圏の気象条件がこの作業を左右する要因」になっており、天候が許す限り回収作業を継続するとしていた。
当局はこれらの物体がどこから飛来したものなのか、公にしていない。
米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、「これらの物体は(2月4日に撃墜した)気球とは酷似せず、はるかに小さいものだった。残骸を回収できるまで、物体について断定的に特徴づけることはしない」と述べた。
しかし、米連邦議会のチャック・シューマー上院院内総務(民主党)は12日、情報当局は10日と11日に撃墜された飛行物体も偵察用気球だったと考えていると述べた。
シューマー氏は米ABCニュースに対し、「情報当局はこれらの物体が(気球)だったと考えている」、物体は最初に撃墜されたものより「はるかに小さい」と述べた。
「要するに数カ月前まで、我々はこれらの気球について把握していなかった」
「我々はおそらく、偵察用気球の全容を解明し、何が起きているのか正確に把握できるようになる」








