中南米上空で確認された気球、中国のものと認める

画像提供, Reuters
中国政府は6日、3日に中南米の上空で確認された気球が中国のものだと認めた。ただし、民間のものだと主張している。
中国外交部の毛寧報道官は、気球は風に飛ばされて軌道から外れてしまったのだと説明した。
アメリカ政府は4日、同様の別の気球を領空内の洋上で撃墜している。偵察用の気球だとの批判が相次いでいた。
中国はスパイ行為を否定しており、気象観測の気球だと強調。一連の騒動は、米中間の外交問題に発展している。
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米軍高官は4日、2つ目の中国のものとみられる気球が中南米上空で確認されたと発表した。
週末には南米コロンビア空軍が、「くだんの気球に似た特徴」の物体を3日、領空の高度1万6000メートル付近で発見したことを明らかにした。
コロンビアは、この物体が領空を出るまで追跡したが、国家安全保障への脅威にはならなかったと付け加えている。
その後、中国政府は6日に、気球が「誤って中南米およびカリブ海の領空に入ってしまった」と発表した。
毛報道官は記者団に対し、気球は本来の軌道から「大きく外れてしまった」と説明。「操作性の欠如」と気象条件が原因だとした
「問題となっている中国の無人機は、民間のもので、飛行試験に使われていた」
「中国は責任感のある国で、情報を提供し、関係者を正しく扱うために常に国際法に厳しく従っており、いかなる国にも脅威を与えていない」
撃墜した気球の回収作業続く
こうした中、米海軍のダイバーは引き続き、サウスカロライナ州沖で撃墜され、落下した気球の残骸の回収を行っている。
ジョー・バイデン米大統領は1日の時点で撃墜を承認していたものの、米軍は、破片落下による地上への危険を回避するため、気球が洋上に移動するまで待機していた。
アメリカは、この気球がアメリカの軍事施設などの偵察に使われていたとみている。
元米統合参謀本部議長のマイク・マレン海軍大将は、気球が軌道から外れてしまったという中国の主張を一蹴。気球には「プロペラが付いていた」ため、操作可能だったと指摘した。
「これは事故ではない。意図的で、諜報活動に関係する」と、マレン大将は述べた。
この事件で中米関係は緊張し、米国防総省は主権に対する「容認できない侵害」だとしている。アントニー・ブリンケン国務長官の訪中予定は、この騒動の結果、中止となった。
中国も在中アメリカ大使館に対し、正式に苦情を申し立てている。










