英官邸パーティー疑惑で罰金 フィリップ殿下の葬儀前日に開催の件で

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イギリスの首相官邸で昨春のロックダウン中、数々のパーティーが開催されていた問題で、エリザベス英女王の夫フィリップ殿下の葬儀前夜に職員が集まったことについて、警察は何人かに罰金を科した。関係者がBBCに明らかにした。
ボリス・ジョンソン首相は問題の2021年4月16日のパーティーには参加しておらず、現時点では罰金の対象にはならないという。
ジョンソン政権は昨年末以降、パンデミック対策で屋内での集まりが制限されていた時期に、首相官邸を含む政府機関で複数の「飲み会」やクリスマスパーティーが開かれていたことが相次いで発覚。「ウォーターゲート」事件をもじって「パーティーゲート」と呼ばれている。
今年1月には、政府から調査を委託されたレベルアップ・住宅・コミュニティー省のスー・グレイ第二事務次官からの情報提供を受け、ロンドン警視庁が捜査を開始している。
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関係筋によると、警察が発行した20通の罰金通知書の第1弾が電子メールで送信された。
BBCは、この電子メールの内容を確認している。関係者らは警察について、新型コロナウイルス規制の違反行為があったことを示す合理的根拠があるとみていると話した。
一方、電子メールの受信者の身元は、法廷で罰金に異議を唱えない限り、警察側から明されることはないという。
フィリップ殿下は昨年4月9日に亡くなり、葬儀は4月17日に行われた。女王はこの葬儀で、感染対策のため1人で礼拝堂に座っていた。
葬儀前夜の16日、首相官邸では、当時の首相報道官ジェイムズ・スラック氏ともう1人のための送別会2件が行われた。

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ジョンソン首相はどちらのパーティーにも出席していないが、すでに謝罪している。また、スラック氏も謝罪している。
こうした中、4日付の英紙デイリー・テレグラフは、内閣府の前倫理局長であるヘレン・マクナマラ氏が、2020年6月の送別会に関連して罰金を科されたと報じた。
マクナマラ氏はコメントを控えている。
ジョンソン首相参加は3件
パンデミック開始以降、イギリス政府はレストランなどの営業制限や集会の禁止など、さまざまな施策を講じてきた。
イングランドでは2021年4月に新型ウイルス対策が一部緩和されたものの、在宅勤務が推奨され、屋内で別世帯の人と集まることは禁じられていた。屋外での集会も、最大6人か2世帯までとされていた。
警察は「オペレーション・ヒルマン」と名付けられた捜査で、パンデミック中の8日間に行われた12の集まりについて、新型ウイルス対策の法律に違反していなかったかを調べている。
警察が捜査対象としている集まりのうち、ジョンソン首相が出席していたのは以下の3件。
- 2020年5月20日、官邸の庭で行われたパーティー
- 2020年6月19日、閣議室で行われたジョンソン氏の誕生日を祝う集まり
- 2020年11月13日、特別顧問の退任に伴う送別会
一連の疑惑をめぐっては今年1月、グレイ第二事務次官が2020年5月から2021年4月までを対象とした調査報告書の「途中経過」を発表。対象となった16の会合のうちのいくつかは「開催を認めるべきではなかった」とし、問題の背景に「指導力の欠如」があると指摘した。
ジョンソン首相は、警察による報告書が完成次第、グレイ氏の報告書の最新版を発表する予定だと述べている。警察は、16件中12件のイベントを捜査している。
最大野党・労働党のサー・キアー・スターマー党首は、罰金を科された政府高官の名前を挙げるよう求めている。
保守党のスティーヴ・ブライン議員は3日夜にBBCに対し、罰金のプロセスにはもっと透明性があるべきだと語った。
BBCのラジオ番組に出演したブライン議員は、透明性の欠如は今後の地方選挙の妨げになる恐れがあると述べた。
「誰が何を告げられたのかについて正直になり、すべてを明らかにして、『我々は間違っていた』とか『この人が罰金を受けた』と話すべきだ」










