ジョンソン英首相、パーティー疑惑めぐり警察から質問状

画像提供, Reuters
新型コロナウイルス対策のロックダウン中に英首相官邸などでさまざまなパーティーが開かれていた問題で、ロンドン警視庁はパーティーに関わったとされる人物に質問状の電子メールを送付した。首相官邸は11日、ボリス・ジョンソン首相もこの質問状を受け取ったと認めた。
首相官邸は、ジョンソン首相が警察から連絡を受けたと説明。「要求されている通りに回答する」と述べた。
警察からの質問状は、ジョンソン首相の妻のキャリーさんも受け取っているとみられている。ただし、官邸はキャリーさんについては説明していない。
ロンドン警視庁は、質問状には7日以内に返信する必要があると説明。集まりで何が起きたかを質問する内容で、回答者は「誠実に答えなくてはならない」と話した。
一方で、メールの対象者になったからといって、必ずしも新型ウイルス対策違反の罰金を科せられるわけではないと述べている。
この質問状は、発言内容が自分に不利な証拠として使われる場合もあると注意された上での事情聴取と同じ扱いで、警察が得た情報も同じように扱われるという。
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パーティー疑惑をめぐっては先月31日、レベルアップ・住宅・コミュニティー省のスー・グレイ第二事務次官が調査報告書の「途中経過」を発表。対象となった16の会合のうちのいくつかは「開催を認めるべきではなかった」とし、問題の背景に「指導力の欠如」があると指摘した。
また、警察は「オペレーション・ヒルマン」と名付けられた捜査で、パンデミック中の8日間に行われた12つの集まりについて、新型ウイルス対策の法律に違反していなかったかを調べている。警察は現在、グレイ氏が調査で集めた500以上の書類と300以上の画像などを分析している。
警察が捜査対象としている集まりのうち、ジョンソン首相が出席していたのは以下の3件。
- 2020年5月20日、官邸の庭で行われたパーティー
- 2020年6月19日、閣議室で行われたジョンソン氏の誕生日を祝う集まり
- 2020年11月13日、特別顧問の退任に伴う送別会
また、英紙デイリー・ミラーが2020年12月15日に官邸で開かれたパーティーに参加するジョンソン首相と側近の写真を掲載したのを受け、この集まりを捜査するかを再検討すると表明した。
ジョンソン首相はこの件について、警察の捜査結果を待っていると述べ、議会で「私たちがきちんと対応できなかった事柄について、申し訳なく思う」と謝罪した。
しかし、一連の疑惑とその対応をめぐっては与党・保守党からも批判が噴出しており、辞任を求めて不信任を表明する議員も出ている。また、これまでにパーティー疑惑を受けて5人の官邸職員や側近が辞任している。
保守党党首経験者のサー・イアン・ダンカン・スミス議員は、法律違反で罰金を課せられれば、首相続投は「非常に難しい」だろうと語った。
ジョンソン氏への不信任を公表している閣僚経験者のトバイアス・エルウッド議員は、BBCの報道番組で、「国全体がこの件を見守っている。大きな信頼回復が必要になっている。ひどいごたごただ。私たちは前進しないといけない」と話した。
一方でビジネス政務次官のキャラナン卿は11日、BBCのラジオ番組に出演した際、首相は現職に留まるべきで、たとえ捜査の結果として罰金を課せられたとしても支持すると話した。










