エリザベス英女王が新型コロナウイルスに感染 風邪のような症状と

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イギリス王室バッキンガム宮殿は20日、エリザベス女王(95)が新型コロナウイルスの検査で陽性と確認されたと発表した。「軽い風邪のような症状」が出ているものの、週明けの軽い公務は続ける方針だという。
エリザベス女王は現在、ウィンザー城に滞在している。王室は声明で、「女王は引き続き医師の指導を受けながら過ごし、適切なガイドラインに全面的に従う」としている。女王は4月に96歳になる。
女王は軽い公務として、政府閣僚や英連邦諸国の代表から毎日送られる書類に目を通し、必要に応じて承認したり署名したりするとされる。
ウィンザー城ではこのところ、複数の感染者が出ているという。
イギリス王室では10日、女王の息子のチャールズ皇太子(73)が新型ウイルスに感染。皇太子は陽性の検査結果が出る2日前に、女王と面会していた。
その後、皇太子の妻カミラ夫人(74、コーンウォール公爵夫人)も感染が確認された。
BBCのニコラス・ウィッチェル王室担当編集委員は、女王が2回のワクチン接種とブースター(追加免疫)接種を終えているのは、ほぼ確実だと述べた。また、昨年10月の検査入院後は、「比較的ゆったりとした」生活を送っていたという。
女王のワクチン接種については、2021年1月9日に1回目を接種したと発表されている。その後も順次、2回目の接種と追加接種を受けたとみられている。
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カーリング・チームを祝福
王室は20日午後には、北京冬季オリンピックで金メダルを獲得したイギリスの女子カーリング・チームをたたえる女王のメッセージを発表した。
女王は、チームの「素晴らしい」健闘をたたえ、「私と一緒に、皆さんの地元やイギリス中の人たちがこぞって、皆さんやコーチ、皆さんの大成功を支えてきた友人や家族たちを祝福するはずです」と祝った。
エリザベス女王の陽性の知らせを受けて、ボリス・ジョンソン英首相は「女王陛下がCOVID-19から素早く回復され、お元気で健康な状態にすぐに戻られますよう、私も含めて全員が願っています」とコメントした。
最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首も同様に、女王の「健康と素早い回復」を願うと述べ、「どうぞ早くお元気になってください」と女王に呼びかけた。
女王の最近の日程
エリザベス女王は6日、東部ノーフォークのサンドリンガム邸で即位70周年の記念日を迎えた後、ウィンザー城に戻り、チャールズ皇太子に会っていた。
5日には、サンドリンガムの地域住民を招いて、即位70周年を祝うレセプションを開催。公の場に出席するのは、3カ月ぶりだった。参加者からは「とてもお元気そうでした」という声が聞かれていた。
15日には、チャールズ皇太子と接触して以来初の公務に携わり、新しくイギリスに赴任したフィンランドとヨルダンの大使2人の信任状を受ける信任状捧呈式にオンラインで参加した。
翌日にはウィンザー城で、王室と英軍の連絡係を務める王室の新しい国防サービス部長と会談。杖をついて室内に入った女王は左脚を指して、「ご覧のように、動けないんですよ」と笑いながら話していた。
抗ウイルス薬に期待
BBCのジム・リード医療担当編集委員は、新しく承認された抗ウイルス薬が、女王の治療を助けると期待されていると話す。
イギリスでCOVID-19治療に現在承認されているのは、ファイザー製の飲み薬「パクスロビド」とメルク製の飲み薬「モルヌピラビル」の2種類。いずれも、重症化リスクの高い人の症状を軽減し、入院リスクを引き下げる効果が明らかになっている。感染から3~5日以内に服用する必要があるとされている。
女王が抗ウイルス薬治療を受けるかは明らかになっていない。










