エリザベス英女王、さらに2週間休養へ 非対面の公務は可能

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イギリス王室のバッキンガム宮殿は29日、一時検査入院をしていたエリザベス女王(95)について、医師の助言に従い、さらに2週間休養すると発表した。この間は対面での公務は行わないが、オンラインでの面会など軽い公務については可能だという。
王室によると、女王は、11月14日に行われる第1次世界大戦の戦没者追悼式典への参加に「強い意欲」を示している。
エリザベス女王は20日の北アイルランド訪問を中止し、ロンドンの病院に検査入院。26日に公務を再開し、ウィンザー城からビデオ通話で韓国とスイスの大使と面会した。
ただ、31日から英グラスゴーで開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に出席しないことが、26日に発表された。宮殿は、事前に録画したビデオメッセージで、開会の演説を行う予定だと説明した。
女王は29日午後に開会の演説を録画した。
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バッキンガム宮殿は声明で、「女王陛下はこの(休養)期間中、バーチャルでの面会を含む軽いデスクワークの継続は可能だが、対面での公式訪問は行わないよう、医師から助言を受けている」と説明した。
「女王陛下は11月13日土曜日に開催される『フェスティバル・オブ・リメンバランス』に出席できないことを残念に思っている」
この記念式典は、第1次世界大戦の休戦協定が締結された1918年11月11日にちなみ、毎年11月の第2日曜日(リメンバランス・サンデー)に開催される戦没者追悼式典前日に、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで王室メンバー出席のもと行われている。

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女王は19日、ウィンザー城でグローバル投資サミットを開催し、ボリス・ジョンソン英首相らと共にいる様子が撮影された。
その翌日、バッキンガム宮殿は「女王はやむを得ず、数日間の休養が必要との医師の助言を受け入れた」と発表。20日の北アイルランド訪問を中止した。
宮殿は声明で、女王が20日夜に「いくつかの予備的な検査」のため入院し、翌日にはウィンザー城に戻り「元気に過ごしている」とした。
女王がロンドンのエドワード7世病院に入院したのは8年ぶり。
今月に入り多忙な公務をこなしていた女王は、12日にロンドンのウェストミンスター寺院での礼拝に出席した際、杖をついている姿が目撃された。女王が大きなイベントで杖を使うのは初めて。

<解説>多忙な公務――ジョニー・ダイモンド王室担当編集委員
宮殿側は「賢明な用心」だと説明している。しかし、先週の北アイルランドでの記念式典の出席辞退や今週のCOP26不参加、そして今回の休養と、3回も対面での公務がキャンセルとなったことで、女王の健康をめぐる懸念が深まることを関係者は承知している。
それでも、女王はこの3日間で3件の「バーチャルな」行事をこなし、時には満面の笑みを浮かべて楽しんでいるように見えた。
女王は決して動けなくなっているわけではない。それとは程遠い様子で、一般的に「体調不良」と言われる状態でもない。問題は病気ではなく、疲労のようだ。
今回の発表でむしろ注目すべきは、ロンドンの官庁街ホワイトホールで行われる戦没者追悼記念日の礼拝には絶対に出席するという、女王の意志の固さだ。
戦没者追悼記念日は女王の公務日程の中で、最も重要な日だ。95歳の女王は、場合によっては厳寒の気候の中、かなり長い時間を立ったまま過ごすことになる。
そのために女王は体力を温存する必要がある。そのために今は少しだけ無理をせず、過ごしているということだ。










