【北京冬季五輪】 フィギュア女子、ドーピング疑惑のワリエワは4位 坂本が銅メダル

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北京冬季オリンピックは17日、フィギュアスケート女子フリーがあり、ドーピング検査で陽性と判定されたものの出場が認められたカミラ・ワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会=ROC)は、ジャンプに失敗するなどして4位に終わった。坂本花織(21)が銅メダルを獲得した。
チームメートのアンナ・シェルバコワ(17)が合計255.95点を挙げてトップに立ったのを見届け、ワリエワは最後の演技者として登場。
世界中の注目を集める中、演技冒頭の4回転サルコーでミスをした。その後のジャンプでも着氷が乱れ、4回転トーループでは転倒もあった。
ワリエワは合計224.09点でメダルを逃した。金メダルはシェルバコワ、銀メダルは251.73点のアレクサンドラ・トゥルソワ(17、ROC)が獲得した。
ドーピング問題
ワリエワは昨年12月25日のドーピング検査で、狭心症を防ぐ薬物トリメタジジンが検出され陽性となった。今月8日にこの結果が通知され、暫定的な資格停止とされたが、異議を申し立てた。翌日、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)が資格停止を解除した。
この解除を不服として、国際オリンピック委員会(IOC)、世界反ドーピング機関(WADA)、国際スケート連盟(ISU)がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。CASは14日、ワリエワの年齢や検査結果の通知のタイミングなどの「例外的な状況」を理由に、暫定的な資格停止にすべきではないと決定し、ワリエワの出場が可能になっていた。
ただIOCは、ドーピング問題の結論が出ていないとし、ワリエワが3位以内に入った場合、メダル授与式は開かないとしていた。調査は現在も続いており、今後、ワリエワの今大会の成績が取り消される可能性もある。
米紙ニューヨーク・タイムズは15日、ワリエワのドーピング検査ではトリメタジジンなど計3種類の薬物が検出されていたと報じた。
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会場では同情的な応援
ワリエワはこの日のフリーで明らかに精彩を欠いた。
1984年サラエボ大会のアイスダンスで金メダルを獲得した、元イギリス代表のジェーン・トーヴィル氏は、「2つ目の失敗の後、彼女はできるだけ素早く演技しているようだった」と、ワリエワの演技を振り返った。
「ともかく終わらせ、リンクを離れようとしているみたいだった」

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会場で取材したBBCスポーツのソニア・オクスリー記者によると、ワリエワが演技序盤で最初のミスをすると、観客席のロシアのサポーターたちから大きなあえぎ声が漏れた。
その後も失敗が続くと、ワリエワに同情し、勇気づけるような拍手が沸いたという。
ワリエワは演技を終えると涙を見せた。スコアを待つ間もすすり泣いた。
オクスリー記者は、まだ子どものワリエワに、今回の問題がどんな長期的影響を及ぼすかが心配だと述べた。
坂本はベストの演技

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坂本はこの日、7つのジャンプをすべて成功させ、表現力もジャッジに高く評価された。合計233.13点で3位に入った。
この種目での日本選手がメダルを獲得したのは、2010年バンクーバー大会で銀メダルを取った浅田真央さん以来。
NHKによると坂本は、「本当にまさか自分がオリンピックのメダルを個人でとれると思っていなかったので、今はうれしいという言葉以外、何も出てこない」と話した。
そして、「これからまだまだ進化し続けたいと思っているし、これを機にもっと上を目指して頑張っていきたいなと思う」と語った。
樋口新葉(21)は5位、河辺愛菜(17)は23位だった。










