【北京冬季五輪】 フィギュアのワリエワ、ドーピング疑惑のなか首位

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北京冬季オリンピックは15日、フィギュアスケート女子ショートプログラムがあり、ドーピング検査で陽性と判定されたものの出場が認められたカミラ・ワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会=ROC)が金メダル獲得に向けて演技をし、トップに立った。
ワリエワは冒頭、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の着氷に失敗するなど、これまで見せてきた完璧な演技には程遠い出来だった。それでも卓越したスピンとステップを見せ、82.16点で首位に立った。
2分40秒にわたった演技の最後には、ここ1週間で彼女が受けてきた重圧が見て取れた。ワリエワは前かがみになると、涙をこらえるようなしぐさを見せた。
ワリエワは17日のフリーで、メダルをかけて再び演技を披露する。2位には80.20点を挙げた昨季世界選手権王者のアンナ・シェルバコワ(17、ROC)、3位には79.84点の坂本花織(21)がつけた。

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祖父の薬を摂取と説明
ワリエワは昨年12月25日のドーピング検査で、狭心症を防ぐ薬物トリメタジジンが検出され陽性となった。今月8日にこの結果が通知され、暫定的な資格停止とされたが、異議を申し立てた。翌日、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)が資格停止を解除した。
この解除を不服として、国際オリンピック委員会(IOC)、世界反ドーピング機関(WADA)、国際スケート連盟(ISU)がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。CASは14日、暫定的な資格停止にすべきではないと決定し、ワリエワのこの日の出場が可能になっていた。
国際オリンピック委員会(IOC)のデニス・オズワルド規律委員長は15日、祖父の薬を誤って摂取したため陽性になったと、ワリエワが主張したと話した。
IOCはフリーを終えてワリエワが3位以内に入った場合、授与式は開かないことを決定している。ドーピング問題の結論が出ていないためで、「ふさわしい人にメダルが渡る」ようにしたいと説明している。
記者会見には現れず
この日、ショートプログラムの演技を終えたワリエワ選手は、リンクそばの通路でカメラや記者の質問を浴びた。同選手は首を振り、ロシア語で「ありがとう」と口にした。
上位3選手を対象に設定された記者会見には、姿を見せなかった。
会場で取材したBBCスポーツのソニア・オクスリー記者は、世界中の人々の注目を浴びながらリンクで涙を流す子どもの姿を目にし、胸が張り裂ける思いだったと話した。
加えて、ROCの選手がドーピング検査で陽性になったことにも心が痛むとした。
現在WADAは、コーチや医師を含むワリエワ選手の同行者について調べている。
出場を問題視する声も
アメリカ代表のマライア・ベル選手のコーチを務めるアダム・リッポン氏は、ワリエワ選手の出場が認められたことは「衝撃的」であり「失望している」とBBCスポーツに話した。
アメリカの元フィギュアスケート選手で平昌オリンピック団体戦銅メダリストのリッポン氏は、「オリンピック史上、検査で陽性になったのに出場が許された人はいなかったのではないか」と主張。
「オリンピックの品位を破壊していると思う」、「彼女にとって本当に悲しい状況だし、この大会に出場している全選手にとって悲しい状況だ」と話した。
イギリス代表で、この日28位でフリーに進めなかったナターシャ・マケイ選手も、「不公平だ」と述べた。









