【北京冬季五輪】 選手から苦情が続出 寒さ対策、隔離ルール……

File photo of Frida Karlsson

画像提供, Getty Images

画像説明, フリーダ・カールソン選手(スウェーデン)はスキーアスロンの競技中、凍えて倒れそうになったという

4日に始まった北京冬季五輪で、出場選手たちから寒さ対策や新型コロナウイルス対策についての苦情が相次いでいる。

北京五輪の主催者は、「洗練され、安全で、素晴らしい」大会を約束している。新型ウイルスの影響が少ない状態での開催を称賛する声もある。

しかし一部の参加者は、生活やトレーニングの環境がひどいと指摘。主催者に改善を求めてロビー活動を行っている。

スイスの選手団は、選手を寒さから守るため、スキークロスカントリーの競技時間を午前中にするよう求めている。5日の女子スキーアスロン7.5キロ+7.5キロに出場したフリーダ・カールソン選手が、競技後半に凍えて倒れそうになったからだという。

国際スキー連盟のルールでは、外気温がマイナス20度以下になった場合には競技は行えないことになっている。

カールソン選手がゴールした時間の気温はマイナス13度だったが、スイス選手団のアンデルス・バイストローム代表は、風の影響などを考えると気温はマイナス31度に近かったと記者団に説明した。

同代表は6日、「気温の下限はあるが、主催者が風の影響を考慮に入れていたかは分からない」とロイター通信に話した。

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「対応できるか分からない」

大会が始まって以降、選手や選手団スタッフを含めた数人に新型ウイルスの感染者が出ている。一方で、COVID-19の隔離ルールをめぐって混乱が起き、不満が噴出している。

中国は、新型ウイルスを遮断するためにあらゆる手を尽くしている。外国からの観客を禁止し、一般市民へのチケット販売も行っていない。報道陣や選手、関係者らは特定の「バブル(安全圏)」に滞在している。このバブルには、ワクチン接種完了者か、21日間の隔離が終わった人しか入ることができないとされている。

また、COVID-19の症状が出た人は特定の病院に収容される。無症状の感染者は隔離施設にとどまることになる。

感染者は、24時間を空けた2回の検査で陰性になるまで隔離を続ける必要がある。その後はバブルに戻ることができる

スケルトンのキム・マイレマンス選手(ベルギー)は先週初め、インスタグラムで、隔離施設をたらいまわしにされていると訴えた。

動画の中でマイレマンス選手は、「私が選手村に戻れるのかどうかすら分かっていない」、「この隔離状態で、あと14日間と五輪に対応できるか分からない」と涙ながらに話した。

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国際オリンピック委員会(IOC)はその後、マイレマンス選手には選手村内の部屋が与えられると説明。「同選手を支援する準備がある」と述べた。

スピードスケートのナタリア・マリシェフスカ選手(ポーランド)も、競技前夜に突然隔離から解放されたものの、その後の検査で陽性だったため、競技の数時間前に隔離に戻されたと訴えた。

「もう何も信じない。検査も競技も。私にとってはひどい冗談だ」と、同選手はポーランド語でツイッターに投稿した。

バイアスロンのワレリア・ワスネトコワ選手(ロシア・オリンピック委員会)は、隔離中の食事の写真をインスタグラムに投稿。「これが朝昼晩と5日間出ている」と不満を訴えた。

同選手のアカウントはプライベート設定になっているものの、パスタとジャガイモ、焼いた骨付き肉だけで、野菜の入っていない食事の写真が、ソーシャルメディアで拡散されている。

BBCは現時点で、これらの主張の確証を得ていない。

ツイッターには、ワスネトコワ選手のインスタグラム投稿を紹介する投稿が出ている。

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IOCのキット・マコネル競技部長は8日、選手の隔離環境は最優先事項であり、「なお厳しい個別の状況」を解決するために段階を踏んでいくと話した。

一方で、定期的な消毒作業や、調理やバーカウンターでのロボットの活用など、感染者の少ない状態で大会を開催しようという中国の強い意志を反映した取り組みを称賛する声もある。