「Qアノン・シャーマン」に禁錮3年5カ月の実刑判決 米連邦議会襲撃

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米ワシントンの連邦地裁は17日、今年1月6日の米連邦議会襲撃に参加し、「Qアノン・シャーマン」を名乗っていた被告に、禁錮3年5カ月の実刑判決を言い渡した。この事件で起訴された被告として、これまでで最も重い部類の刑罰となった。
ジェイコブ・アンソニー・チャンスリー被告(34)は、ドナルド・トランプ前米大統領をあがめる根拠のない陰謀論「Qアノン」の信奉者で、2020年米大統領選でジョー・バイデン氏が勝ったという選挙結果の認定を阻止するため、多くのトランプ支持者と共に連邦議会を襲撃した。顔を赤・白・青で塗り、角のついた毛皮の帽子をかぶったいでたちで、自分は「Qアノン・シャーマン」だと名乗っていた。
チャンスリー被告は逮捕後、11カ月近くにわたって勾留されている。9月には米司法省との司法取引に応じ、公務執行妨害罪について有罪を認めた。
連邦地裁は禁錮刑に加え、釈放後3年間の観察期間と、100ドル(約1万1000円)の賠償金支払いを命じた。
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Qアノンの信奉者は、「政財界とマスコミにエリートとして巣くう、悪魔崇拝の小児性加害者たちに対して、トランプ大統領が秘密の戦争を繰り広げている」という陰謀論を掲げている。
チャンスリー被告は逮捕後、アメリカ連邦捜査局(FBI)に対し、自分が1月にワシントン入りしたのは、「すべての『愛国者』はワシントンへ来るようにという大統領の要請に応じた」からだと話していた。
17日の法廷では、自分は「進歩」したい、「議会に立ち入ったのは間違いだった」と発言。「言い訳はできない」と述べた。
一方で、「イエス・キリストならどうする?」と自問していたと話したほか、自分をインド独立運動の指導者として有名なマハトマ・ガンディーになぞらえ、「ガンディーが精神的な覚醒以前、妻を殴っていたという事実に基づいて彼を判断したらどうなる?」と述べた。
議場で祈りを先導
検察側は、チャンスリー被告がやりを持って議会に突入する様子をとらえた写真や映像を提示。また、議場の議長席でトランプ支持者の祈りを先導したり、マイク・ペンス前副大統領を脅迫する内容のメモを残したりしていたと指摘した。
メモには「時間の問題だ、審判の時がやってくる!」と書かれていた。
検察側は、政府はチャンスリー被告の行為の「深刻さは言葉で言い表せないほどだ」として、4年3カ月の禁錮刑を求刑。
「襲撃前後の一貫した主張や、政府から暴力的に『反逆者』を排除しようという意図を遂行する能力があったことは、証拠からもはっきりしている」としていた。
チャンスリー被告は現在、トランプ氏やQアノンを否定していると述べている。
弁護人のアルバート・ワトキンス氏は9月、被告は「暴力を振るうことはなく、穏やかで、精神衛生上の実際の問題を抱えている」と情状酌量を求めていた。
禁錮3年5カ月の実刑判決は、議会襲撃事件にからむ判決としては、これまでで最も長い部類に入る。
同じく襲撃に加わっていた総合格闘技家のスコット・フェアラム受刑者も11月初め、公務執行妨害罪などで同期間の禁錮刑を言い渡された。









