プーチン氏、ウクライナとの直接協議の可能性を示唆 直後にロシア軍が各地を攻撃

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は21日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との協議を検討する考えを示した。ロシアがウクライナ侵攻を始めた直後を最後に、両国は直接の話し合いをしていない。プーチン氏のこうした発言から間もない22日と23日にも、ロシアは攻撃を続け、ウクライナでは多くの住民が殺傷された。
プーチン氏は21日、ロシア国営テレビのインタビューに臨み、「(ロシアは)いかなる和平イニシアチブにも常に前向きに取り組んでいる。キエフ(ウクライナ)政権の代表らが同じ感覚でいることを願っている」と述べた。
プーチン氏はまた、ゼレンスキー氏が前日にした提案に反応した。ゼレンスキー氏は20日、「長距離ドローン(無人機)やミサイルを使った民間インフラへの攻撃を、今後少なくとも30日間停止する」案を提起していた。
プーチン氏はインタビューで、クレムリン(ロシア大統領府)としてこの案を「分析する」と表明。また、「民間インフラ施設を攻撃しないという提案については(中略)整理が必要だ」とした。
こうした発言について、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、「民間の標的を攻撃しないことについて、二国間でのものも含め、協議することは可能だと大統領は言った。その際に大統領は、ウクライナ側との交渉や話し合いを念頭に置いていた」と、ロシアのインタファクス通信に説明した。
ロシアとウクライナの直接協議は、ロシアによる2022年2月のウクライナ全面侵攻開始から数週間後に開かれて以来、実施されていない。
プーチン氏はまた、この日のインタビューで、ウクライナ北東部スーミで死者35人、負傷者100人以上を出した今月13日のミサイル攻撃について、ロシア軍が民間の建物を標的にしたと珍しく認めた。
「私たちの軍による、スーミ州の会議センターへの攻撃は、みんなよく知っている。あれは民間施設なのか、そうではないのか? 民間施設だ」と、プーチン氏は発言。そのうえで、「だが、(ロシアの)クルスク州で犯罪を犯した人(ウクライナ兵)らの表彰式が開かれていた」と主張した。
翌日にはウクライナ各地を攻撃
プーチン氏の一連の発言はウクライナとの協議に前向きともとれるものだったが、翌22日には、ウクライナ各地でロシア軍の攻撃が相次ぎ、多くの死傷者が出た。
南東部ザポリッジャでは、集合住宅が攻撃され、女性1人が死亡、子ども4人を含む20人が負傷した。
東部ハルキウでは、昼間に大規模なドローン攻撃があり、当局によると少なくとも7人が負傷した。
ゼレンスキー氏は同日午後、南西部オデーサ、スーミ、東部ドネツク、南部の州などで攻撃があったことが確認されたと発表した。ウクライナのメディアも、南東部ヘルソンが攻撃されたと報じた。

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さらに23日朝には、中南部マルハネツィでバスがドローン攻撃を受け、9人が殺害された。
当局によると、バスには通勤者らが乗っていたという。少なくとも30人がけがを負っており、犠牲者数は増え続けているという。

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23日にはロンドンで、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、ウクライナの当局者が、停戦のための会議を開く予定となっている。
ゼレンスキー氏は、この会議の「第一の任務」を「無条件の停戦を求めること」だとしている。











