人質の第2陣17人をハマスが解放、イスラエルも39人釈放 戦闘休止2日目

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イスラエルとイスラム組織ハマスが合意した戦闘休止2日目の25日、それぞれが第2陣の人質解放と収監者釈放を進め、26日未明までに合わせて56人が相手側に引き渡された。イスラエル側が発表した。
イスラエル軍は、人質のイスラエル人13人とタイ人4人が、パレスチナ自治区ガザ地区での拘束から解放されたと明らかにした。すでにイスラエル領内に移動し、診察を受けたという。
その後、イスラエル兵らに付き添われて病院に移動し、家族らと再会する予定だとした。
一方、イスラエルの刑務所で収監されていたパレスチナ人39人も釈放された。イスラエルの刑務所当局が明らかにした。
イスラエルとハマスは4日間のガザ全域での戦闘休止と、その間に人質と収監者の一部を解放・釈放することで合意している。ハマスは10月7日のイスラエル襲撃で拘束した人質約240人のうち50人を、イスラエルは以前から収監しているパレスチナ人のうち150人を、それぞれ帰還させるとしている。
戦闘休止初日の24日には、ハマスがイスラエル人13人、タイ人10人、フィリピン人1人を解放。イスラエルもパレスチナ人39を釈放した。
25日の人質と収監者の交換は予定より数時間遅れ、一時、実現が危ぶまれた。ハマスの報道官が同日、人道支援物資を積んでガザ地区に入った車両340台のうち65台しかガザ北部に到着せず、「イスラエルが合意した半分以下」にとどまっていると主張したためだった。
しかし、「カタールとエジプトが双方と意思疎通を図り、障害が克服された」(カタール当局者)ため、計画どおり実行されたとされる。
いったん死んだとされた9歳女児も
イスラエルは、26日未明までに解放されたイスラエル人の人質13人の名前などを公表した。年齢は3~67歳で、10歳未満の子どもは3人。複数の家族が含まれている。
タイ人の身元はわかっていない。
イスラエル人の13人には、ショシャン・ハランさん(67)、娘のアディさん(38)、その子どものナヴェさん(8)とヤヘルさん(3)の3世代の家族が含まれている。
ハランさんが設立した非営利団体フェア・プラネットによると、ハランさんらはキブツ(農業共同体)・ベエリの自宅から拉致された。
ハランさんの夫で、ドイツとイスラエルの二重国籍をもっていた経済学者のアヴシャロムさんは、ハマスの攻撃で殺害されたという。アディさんの夫タルさんは、まだ人質として拘束されているとみられる。
この日は、アイルランド系イスラエル人のエミリー・ハンドさん(9)も解放された。
エミリーさんは当初、ハマスの攻撃によって、住んでいたイスラエル南部のキブツで殺されたとみられていた。娘が死んだと知らされたダブリン在住の父親トーマス・ハンドさんは以前、娘がもう苦しまず、恐怖の中で生きることもないとわかって、むしろほっとしたと、BBCに語っていた。
しかしイスラエル軍は後日、エミリーさんが人質としてガザ地区に連れ去られた可能性が高いと公表。それを受けてトーマスさんは、以前の発言を後悔しているとし、「これは希望です。生きて連れ戻すことを願うしかありません」と話していた。
エミリーさんは、ハマスに拘束されている間に9歳になった。これでようやく父親と誕生日を祝うことができる。
トーマスさんは、娘の心の傷を癒やすには長い時間がかかるだろうとしている。
パレスチナ人39人を釈放

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イスラエルが釈放したパレスチナ人の収監者39人については、6人が女性で、残りは全員18歳未満だとみられている。
当局は、39人は全員女性か18歳以下の未成年者で、イスラエル3カ所の刑務所から釈放されたとした。
イスラエルはしばしば、パレスチナ人を刑事訴追しないまま無期限に拘束している。
現地のテレビは、収監者らを乗せたバスがヨルダン川西岸の町ベイトゥニアで群衆に祝福される様子を映し出した。
39人は東エルサレムやヨルダン川西岸の自宅で家族と再会しているとされる。














