米連邦検察、経歴詐称の共和党新人下院議員を詐欺罪などで訴追 本人は無罪主張

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米連邦検察は10日、選挙中に経歴を詐称した共和党のジョージ・サントス下院議員(34、ニューヨーク州選出)を、詐欺や資金洗浄など13件の罪で訴追した。サントス氏は同日、ニューヨークの裁判所に出廷し、無罪を主張した。
有罪となれば、最長禁錮20年の量刑を言い渡される可能性がある。
3人の人物(身元は公表されていない)がサントス議員の保釈金50万ドル(約6700万円)を支払い、同議員は保釈された。
サントス氏は10日午後、ニューヨーク州ロングアイランドの裁判所前で、自分に対する捜査は「魔女狩り」だと述べた。
そして、議員辞職はせず、自分の選挙区のために「戦い続ける」とした。
「これを機に私は、自分について対応し、自分を守ることができるようになる」とも述べた。
サントス議員の移動は、自宅のあるニューヨーク州から首都ワシントンまでの範囲に限定される。それ以外の場所へ移動する場合は、事前の承認が必要となる。
今年1月から下院議員として活動しているサントス氏は、昨年11月の昨年の中間選挙で初当選後、経歴の大半を偽っていたことが発覚した。
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詐欺計画に関与と
20ページにわたる訴状によると、サントス氏は手の込んだ詐欺計画3件に関与したとされる。
連邦検察は、サントス氏が選挙運動のために資金を提供した人々を欺き、その選挙資金を高級ブランドの衣類購入や、クレジットカードの支払いなど、個人的な支払いにあてたとしている。
また、失業保険に絡む詐欺行為に関与したと指摘。フロリダ州に拠点を置く投資会社(投資詐欺の疑いで2021年に連邦政府によって閉鎖)に雇われ、12万ドル(約1600万円)の給与を得ていたにもかかわらず、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で仕事を失ったとして失業手当を受け取っていたという。
検察はさらに、サントス議員が自分の財務状況について議会を欺いたとしている。
サントス氏は電信詐欺7件、マネーロンダリング3件、公的資金の窃盗1件、下院に対する重大な虚偽の申告2件で訴追された。
ニューヨーク東部地区のブリオン・ピース連邦検事は訴状について、「様々な詐欺計画と大胆な虚偽申告の疑いで、サントス氏の責任を追及するもの」だと説明した。
「訴状の内容を総合すると、連邦議会議員へと出世し、私腹を肥やすため、サントス氏がいかに不正行為と欺瞞(ぎまん)を繰り返したか、その罪を問う内容になっている」

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共和党は判断保留
ケヴィン・マカーシー下院議長(共和党)は10日、共和党は裁判所の判断が下るまで判断を保留すると述べた。
「アメリカでは、有罪だと証明されるまでは無罪だ」と、共和党議員との週1回の会合を終えたマカーシー氏は記者団に語った。
サントス氏は辞任せず、再選を目指して出馬するとしているが、マカーシー氏はサントス氏の次の選挙を支援しない方針だと付け加えた。







