米下院議長、台湾総統との会談予定を発表 中国が警告するなか

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アメリカのケヴィン・マカーシー下院議長は3日、台湾の蔡英文総統と週内にカリフォルニアで会談する予定だと明らかにした。中国は「深刻な対立」につながると警告している。
蔡氏は中米の同盟国を歴訪中で、移動途中の先月29日に米ニューヨークに立ち寄った。帰路につく5日にもアメリカに立ち寄る予定。
マカーシー氏によると、ロサンゼルス郊外のロナルド・レーガン大統領図書館で開かれる「超党派」の会合で、蔡氏と会うという。
昨年8月にナンシー・ペロシ米下院議長(当時)が台湾を訪問した際には、中国は大々的な挑発行為とみなし、台湾周辺で軍事演習を実施した。米下院議長は大統領権限の継承順位が2位の高位者。
今回、台湾ではなくアメリカで台湾総統と米下院議長が会談するのは、米中の緊張関係の悪化を避けるための妥協策とみられている。
それでも中国は先週、両者の会談はアメリカに「深刻な影響」を及ぼす可能性があると警告。
中国外務省の報道官は3日、アメリカと台湾の政府間の公式な交流・接触について、いかなる形式であろうと中国は「強く」反対すると述べた。
米中関係の悪化続く
米中関係は現在、過去最悪レベルにある。
中国の偵察用とされる気球が米上空を飛行した問題や、アメリカが中国の先端技術へのアクセスを遮断する動きを強めていることをめぐって、両国間の緊張が高まっている。
アメリカは中国と完全な外交関係を維持している。同時に、台湾にとって最も重要な同盟国かつ武器供給国となっている。

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中南米は外交戦の「主戦場」
2016年に蔡氏が総統に当選してから、中国は台湾に対して軍事、経済、外交の各方面で圧力を強めてきた。
中国と台湾にとって、中南米は外交活動の「主要戦場」となっている。台湾が外交関係をもつ13カ国のうちの数カ国が中南米にあり、台湾はこの地域への投資を増やしている。
蔡氏は今回の外遊でグアテマラとベリーズを訪問。両国の首脳に会い、外交関係を確認した。
台湾は先月、中米ホンジュラスとの同盟関係を失った。ホンジュラスが中国と国交の樹立に方向転換したためだった。
台湾の防衛当局によると、蔡氏の外遊を受け、中国軍機十数機が先月31日と今月1日、台湾海峡の中間地点を越えて飛行したという。台湾は、中国軍機による嫌がらせ行為が定期的にみられるとしている。
中国は2300万人が暮らす自治島の台湾を分離した省とみなしており、必要な場合は武力での併合も辞さないとしている。










