台湾軍、離島に飛来のドローン3機に実弾発射

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台湾国防部(国防省)は30日、中国大陸からわずか数キロの場所にある金門群島付近を飛行したドローン3機に向けて、台湾軍が実弾を射撃したと発表した。ドローンの所属は不明だが、3機とも中国大陸の方へ戻っていったとしている。
台湾はここ数週間、中国沿岸部からほど近い台湾が支配する群島付近を、中国のドローンが飛行していると訴えていた。
そのようなドローンに対して警告射撃が行われたのは初めて。
金門防衛指揮部は30日夕に、金門県の離島、大胆島、二胆島、獅嶼の周辺で3機の民間ドローンが目撃されたと発表した。これらの離島は中国・廈門市からわずか数キロに位置する。
警告灯を発射した後に戻って来たドローンに実弾を発射したと、金門防衛指揮部は付け加えた。ドローンは最終的に廈門市へ向かったという。
中国側はこの発表に反応していない。中国政府は先に、中国のドローンに度重なる嫌がらせを受けているとの台湾側の訴えを一蹴していた。
中国外務省の趙立堅報道官は29日、「中国の領土上空を、中国のドローンが飛行することに、何ら驚きはない」と述べた。
台湾外交部(外務省)はこの発言に怒りを露わにし、「招かれざる客は泥棒と呼ばれる」との中国古来の教えに言及した。
台湾が防衛費アップの予算案
台湾は25日、2023年の防衛費を、今年に比べ約14%増額の総額5863億台湾ドル(約2兆6500億円)とする予算案を閣議決定した。
蔡英文総統は先に、自身が「グレーゾーン戦術」と呼ぶものに対して「適切な」措置を取るとし、台湾は「紛争を誘発せず、自制もするが、反撃をしないという意味ではない」と述べていた。
8月中旬には、台湾兵がドローンを追い返そうと石を投げつける様子を捉えたドローン映像が流出し、インターネット上で広く拡散された。この映像により、中国のソーシャルメディア上では嘲笑や冷やかしが広がった。
同月上旬にナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問したことで、台湾と中国の間の緊張は過去最悪に近い状態が続いている。ペロシ氏の訪問は、過去25年間で最も高位の米政治家による訪台だった。
中国はペロシ氏の訪台後、台湾近海で過去最大規模の軍事演習を実施した。








