米軍艦2隻、台湾海峡を通過 ペロシ米下院議長の訪台後初めて

画像提供, US 7th Fleet
アメリカ海軍は27日(日本時間28日)、米巡洋艦2隻が台湾海峡を通過していると発表した。ナンシー・ペロシ米下院議長が今月初めに台湾を訪問し、台湾と中国の緊張が高まって以来、この種の軍事行動が実施されるのは初めて。
米海軍は27日、誘導ミサイル巡洋艦「アンティータム」と「チャンセラーズヴィル」が、国際水域において航行の自由を明確にしているとする声明を発表。
台湾海峡の通過について、「自由で開かれたインド太平洋への、アメリカの関与」を示すものだと主張した。
そして、「これらの艦船は、どの沿岸国の領海にも属さない航路を通過した」とした。
台湾の国防部(国防省)も、米巡洋艦が南に向かって航行しているのを台湾軍として確認していると発表。「状況は通常どおり」だとした。
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アメリカなどの西側諸国の海軍は近年、台湾海峡を日常的に航行している。
しかし、台湾を中国の一部だと主張している中国は、今回の米艦船の航行のような動きを挑発とみなす。
中国は「厳戒態勢」
ロイター通信によると、中国軍は28日、米巡洋艦2隻の動向を監視していると表明。厳戒態勢を保っており、いかなる挑発行為も打倒する準備ができていると述べた。
中国はペロシ氏が今月2日に訪台して以来、台湾周辺で軍事演習を繰り返してきた。
台湾国防部は28日、中国の軍機23機と軍艦8隻を台湾周辺で発見したと明らかにした。中国軍機のうち7機は、台湾と中国の非公式な境界となっている台湾海峡の中間線を越えたという。
台湾では自治が行われているが、中国は台湾を自国から離脱した省とみなしており、必要であれば武力をもって最終的に統一するとしている。
台湾は近年、アメリカと中国の新たな火種となっている。アメリカはこの問題で、外交的な綱渡りをしている状況にある。
アメリカは、中国政府のみ承認するという「一つの中国」政策を順守。正式な国交は、台湾ではなく北京の中国政府と結んでいる。
一方で、台湾とも「強固で非公式な」関係も維持。台湾に対し、自衛用の兵器を販売している。









