ウクライナ東部の町にミサイル、6人死亡 ロシアは雇い兵で前線強化か

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ウクライナ東部ドンバス地方の町トレツクで、ロシアによる砲撃があり、6人が死亡した。ウクライナ当局が18日、明らかにした。ロシアは次なる大規模攻撃の準備を進めているとされ、雇い兵で前線を強化しているとの見方も出ている。
ウクライナの救急当局によると、トレツクで住宅のがれきの中から5人の死体が見つかった。さらに1人が病院で死亡したという。
ウクライナ軍はロシアについて、トレツクに近い都市スラヴャンスク方面での攻勢に向け、部隊を再編成中とみられるとしている。
スラヴャンスクは2014年、親ロシアの分離派に掌握され、3カ月近く支配下に置かれた。ここに来て再び、重要な戦地になろうとしている。
ロシアのこうした動きは、ドンバス地方の占拠という、ロシアの目標に向けた行動の一部とされる。ロシアは、首都キーウなどウクライナの他地域の掌握も目指したが、達成できずに断念している。
ロシア、米ミサイルの破壊を命令
一方で、ウクライナ軍も反撃をみせている。特に、アメリカが供与した長距離ミサイルシステムを利用した攻撃が目立っている。
そうした状況を受け、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は18日、それらのミサイルや大砲を破壊し、ロシアの供給網にさらなる損害が及ぶのを防ぐよう指令を出した。
ロシア国防省は、米提供の兵器によって、親ロシアの分離派が掌握しているウクライナ東部の住宅地が砲撃され、小麦畑や穀物貯蔵のサイロが焼かれているとしている。
ここ数週間、アメリカは高機動ロケット砲システム(HIMARS)を含む長距離ミサイルを、ウクライナに供給している。ウクライナは、それらが戦場で効果を発揮し始めているとしている。
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ロシア国防省はまた、同国が17日、ドネツク地方の村コスチャンティニウカをミサイル攻撃し、ウクライナ側の雇い兵最大250人を殺害し、軍用車両19台を破壊したと発表した。
これらの主張は、独立した確認がなされていない。
南部でもミサイル攻撃
ウクライナの南部司令部は、南部オデーサの港湾付近の軍事施設が、ロシアのミサイル2発の攻撃を受けたと明らかにした。ドニエストル川の河口の橋にも、1発が当たったとしている。
別の1発は、黒海の上空で撃墜したという。当局は、ミサイル攻撃による死傷者はなく、軍事施設の火災は制圧できているとした。
攻撃された橋は、ロシア軍の標的になった4月以降、使用されていなかったという。
ロシアが雇い兵で前線を強化か
イギリスの国防省は、ロシアが民間軍事会社「ワグネル」グループの傭兵を使って、ウクライナの前線を強化しているとの見方を示した。
同省によると、東部ルハンスク州での最近の戦闘で、ワグネルが活動していたという。それらの戦闘では、ワグネルに多大な犠牲者が出たとされる。
そのため、訓練をほとんど受けていない受刑者を雇うなど、ワグネルの採用基準は下がっているという。
国防省はまた、ロシアについて、ウクライナ南部の占領地全体で防衛体制を強化していると付け加えた。
グーグルに罰金、H&Mが撤退
戦争が長引くなか、ロシアは国民に届く情報の統制に力を入れている。
モスクワの裁判所は18日、同国政府が違法と見なすコンテンツを削除しなかったとして、グーグルに211億ルーブル(約500億円)以上に相当する罰金を科した。
グーグルがロシアで罰せられたのは、昨年の罰金に続いて2度目。今回の罰金額は、同社のロシアでの年間売上高の1割に相当する。

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一方、同じく世界的な大企業であるH&Mは、ロシアからの撤退を発表した。ロシアでの事業継続は「不可能」だとしている。
ただ、店舗の営業を一時的に再開し、在庫を一掃させる予定。
スウェーデン企業のH&Mは、ロシア軍がウクライナに侵攻した直後の3月に、ロシアでの販売をすべて停止していた。






