ゼレンスキー氏、検察と保安局のトップを解任 中部では4歳少女の葬儀

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日夜、保安局(SBU)の長官と検事総長を解任したと発表した。強力な権力を持つ両組織内で、ロシアに協力する反逆行為が多数見つかったためとしている。ウクライナ当局は16日には、SBUのクリミアでの元幹部を反逆容疑などで拘束している。
ゼレンスキー大統領は、ロシアが占領した地域で60人以上の元政府職員が、ウクライナに敵対し、ロシアに協力していると述べた。さらに、法執行機関の職員がロシアに協力したりウクライナに敵対したりした疑いで、計651件の事件捜査に着手していると話した。
恒例になっている夜のビデオ声明でゼレンスキー氏は、「国の安全保障の基礎に対してこれほど多くの犯罪が行われていたことは(中略)(両組織の)トップにきわめて重大な疑問を突きつけており、すべての疑問にしかるべき適切な答えを得ていく」と述べた。
解任されたイワン・バカノフSBU長官とイリナ・ウェネディクト検事総長はコメントしていない。バカノフ長官はゼレンスキー大統領の子供のころからの友人。
これに先立ち16日には、ウクライナ領クリミア自治共和国担当のSBU幹部だったオレフ・クリニチ氏が、反逆容疑などで拘束された。同氏は今年3月初め、ゼレンスキー氏に解任されていた。
4歳女の子の葬儀

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17日にはロシア軍による中部ヴィンニツィアへの砲撃で死亡した、4歳のリザちゃんの葬儀が行われた。
14日の砲撃で、リザちゃんを含む子供3人など、計24人が死亡し、十数人が入院中。リザちゃんの母親も攻撃で重傷を負った。

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ウクライナは14日以降、ロシア軍による都市部への攻撃で少なくとも40人が死亡したとしている。特に、空や海からの長距離砲による攻撃が増えているという。
これに対してロシアは、標的にしているのは軍事目標のみだと主張。ロシア国防省は17日、ウクライナ東部でヘリコプターや戦闘機を撃墜したと発表した。さらに、ウクライナ南西部の主要港オデーサでは、ウクライナ軍のミサイル格納庫を砲撃したとしている。
ウクライナ軍は、黒海に展開していた相当数のロシア軍艦がクリミアを離れ、黒海沿岸のロシア・ノヴォロシスク港へ移動したと明らかにした。
ウクライナ情報当局者は、ロシア軍が次段階の攻勢の準備をしていると話している。
ウクライナには西側諸国が提供する長距離ミサイルシステムの追加分が届いているという。
マレーシア航空機撃墜から8年
17日は、オランダのアムステルダムからマレーシアのクアラルンプールに向かっていたマレーシア航空MH17便(ボーイング777型機)が、ウクライナ東部上空で撃墜された2014年7月17日から8年目の日でもあった。
事件の国際合同捜査チーム(JIT)は2019年、撃墜に関与したウクライナ東部の分離派指導者に、ロシア政府高官が指示を出していたとみられると発表した。それだけに撃墜から8年目のこの日は、ロシアやその傀儡(かいらい)とウクライナの戦いが、8年にわたり続いていることを刻む日でもあった。
ゼレンスキー大統領はツイッターで、「MH17撃墜から8年のこの日、罪もないのにロシアに殺された人たちの親類や友人を、私たちは思っている。ロシアは引き続きウクライナの大地に、悲しみや死の種をまいている。しかし、全ては処罰される! 全ての犯罪者は正義で裁く!」と書いた。










