ウクライナ検察、ロシアによる戦争犯罪の疑いで「2万1000件を捜査」
ヤロスラヴ・ルコフ、BBCニュース

画像提供, Reuters
ウクライナは、ロシアによる戦争犯罪と侵略犯罪の疑いのある事案を2万1000件以上調査していると明らかにした。
イリナ・ウェネディクトワ検事総長は、1日に200~300件の戦争犯罪の報告を受けていると、BBCに話した。
ウェネディクトワ氏は、多くの裁判が欠席裁判で行われるであろうことを認めた。だが、訴追を続けるのは「正義の問題」だと強調した。
ロシアは2月24日にウクライナに侵攻した。戦争犯罪については、疑惑を全面的に否定している。
「全員を法廷に立たせる」
ウェネディクトワ氏は、BBCの番組「アウトサイド・ソース」に出演。民間人を殺害、拷問、レイプしたロシア兵について、「全員が法廷に立つのは時間の問題だと理解すべきだ」と警告した。
同氏はまた、自らのチームがウクライナ全土で活動しているが、すべての事件を「適切かつ効果的に」調査するのは不可能だと述べた。一部の人や地域にアクセスができないからだと説明したが、これはロシア軍に占拠されたウクライナ領土を指しているとみられる。
同氏は5月、すでに約600人の容疑者を特定し、80件について起訴の手続きを始めたと発表している。
ウクライナで裁判にかけられた最初のロシア兵のヴァディム・シシマリン被告(軍曹)は5月、民間人1人を殺害した罪で終身刑を言い渡された。
ウクライナによると、首都キーウ近郊のブチャ、ボロジャンカなどの町で、多数の死体が埋められた場所が見つかった。それらの町は、ロシア部隊に一時的に占拠されていた。
国際刑事裁判所は、ウクライナを「犯罪現場」と呼び、複数の捜査を支援するため、過去最大の捜査チームを派遣している。
ロシアは、民間人を標的にしていないと、繰り返し主張している。
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ウクライナ軍によると、ロシア軍は東部ドネツク州で攻撃の準備をしており、いくつかの町を砲撃している。
ロシアは先週末にかけ、同州に隣接するルハンスク州のほぼ全域を制圧。両州でなるドンバス地方全域の掌握を目指している。
ウクライナ軍は最新の報告で、強力な攻勢を受けているが、これまでのところロシア軍を抑えているとした。
ウクライナの管理下にある主要都市スラヴャンスクでは、市場がロシア軍に攻撃され死傷者が出た。住民らは翌日、西方へと避難するよう求められた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「西側のパートナーからの大砲がとても強力に機能し始めたので、占領者の損失は今後増加の一途だ」と話した。










