ウクライナの宇宙開発施設にミサイル攻撃、3人死亡 「弾道ミサイルを製造」とロシア

画像提供, Reuters
ウクライナ・ドニプロペトロウシク州ドニプロで15日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、宇宙ロケット工場と近くの道路に着弾した。ウクライナ当局は3人が死亡したと発表した。16日未明にはハルキウ州チュフイウにもロケット弾攻撃があり、3人が死亡した。
ロシア軍の長距離巡航ミサイルによるドニプロへの攻撃で15人が負傷したほか、近隣の集合住宅が被害を受けた。
ドニプロにあるユジマッシュ工場では人工衛星も製造している。米富豪イーロン・マスク氏が所有する宇宙開発企業「スペースX」が、同工場製造の衛星1基を打ち上げたこともある。
ロシア国防省は、この工場がウクライナの弾道ミサイルの部品を製造していたと主張した。
ドニプロの被害状況を捉えた生々しい画像には、頭が血まみれの男性が、うつぶせに倒れている様子が写っている。この男性は、勤務を終えたばかりの地元のバス運転手とされる。
ドニプロは、ロシアが地上部隊を集中させているドンバス地方のさらに東側での戦闘から逃れたウクライナ人を多く受け入れている。
ドニプロの南に位置するニコポリには、ロシア軍のロケット弾数十発が発射され、2人が死亡したと、地元当局者が明らかにした。
ウクライナ北部では、ハルキウ州の州都ハルキウ近郊にある町チュフイウが夜間にロシア軍のロケット弾攻撃を受けた。州知事はロケット弾が住宅を直撃し、3人が死亡したと発表した。
地上戦で減速、上空からの攻撃増加か
首都キーウで取材するBBCのジョー・インウッド記者によると、ウクライナ東部の地上戦でロシア軍が減速する中、上空からの攻撃が増えている。街の中心部もしばしば攻撃を受けている。
インウッド記者は、昨晩にウクライナ全土で空襲警報が鳴り響いたと報告している。
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は、ロシアの支配地域に対するウクライナの砲撃やミサイル攻撃を防ぐため、ウクライナでの作戦を強化するよう軍に命じている。
ドニプロ市長、市民に避難訴え
ドニプロのボリス・フィラトフ市長はフェイスブックで、市民に街を離れるよう求めた。「女性や子供、高齢者の居場所はない。街を離れられる人、離れたい人はそうしてほしい」。
「(ロシア軍は)何度も空港をミサイルで破壊し、(ドニプロの)郊外の至るところを攻撃し、街の中心部の橋を撃ち、油槽所やサービスステーションを爆撃したが、市民は頑なに空襲警報を無視し続けた」と、市長は訴えた。
「クレメンチュクやヴィンニツァでの惨状を目の当たりにし、せめて誰かが正気を取り戻してくれればと、心から願っていた」
ウクライナ当局によると、14日のロシアの巡航ミサイル攻撃では、ヴィンニツァで少なくとも23人が死亡し、数十人が負傷した。同市はキーウの南西に位置し、ドンバス地方の前線からはドニプロよりもさらに離れている。
ウクライナ軍は、これらの巡航ミサイルは黒海の潜水艦から発射されたものだとしている。
ドニプロを攻撃したミサイルは、カスピ海上空を飛行する爆撃機から発射されたという。






