ウクライナ、南部のロシア軍弾薬庫を破壊と アメリカが供与のロケット砲使用か

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ウクライナ軍は12日、南部ノヴァ・カホウカにあるロシア軍の弾薬庫を破壊し、兵士数十人を死亡させたと発表した。この攻撃にはアメリカが提供したミサイルが使用されたとみられる。
一方でロシア側は、住宅や倉庫が攻撃され、7人が死亡、最大80人が負傷したと主張している。
この攻撃による被害や死傷者の程度は確認できていない。
ソーシャルメディア上では爆発の様子を捉えたものとみられる未確認動画が共有された。
ウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領顧問は、今回の攻撃について、アメリカが供与した多連装ロケット砲HIMARSによるものだと説明。世界「第2位の軍隊」に対する「現実の衝突」だと話した。
HIMARSはロシアの同等システムよりはるかに精度が高く、最近のロシア占領地域の内側に対する一連の攻撃において、すでに高く評価されている。
ウクライナ南部ヘルソン地域のロシア側の当局者カテリーナ・グバレワ氏は、ウクライナが「アメリカの兵器を使って平和な都市を爆撃している」と非難した。
ロシア政府に任命された当局者は、武器庫が攻撃されたことには言及しなかったが、硝石が保管されていた倉庫が爆発したと発表した。

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ヘルソン地域のロシア側の責任者ウラジーミル・レオンティエフ氏はロシア国営タス通信に対し、数十人の住民が家を失い、街が大きな被害を受けたと述べた。ロシア側の当局者キリル・ストレムソフ氏は7人が行方不明になっているとした。
侵攻開始から数週間でヘルソン地域の大部分はロシア軍に占領された。しかし、ロシア軍がウクライナ東部での前進に注力する中、ウクライナ軍は反撃を開始した。ウクライナ政府は住民に同地域から離れ、攻撃を回避するよう求めている。
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ロシア側が主張する民間の建物への被害は確認できなかったが、HIMARSが攻撃に使用されたという点では双方の主張は一致している。M142高機動ロケット砲システム(HIMARS)は6月末に初めてウクライナに到着。直ちに前線から70キロも離れたロシア側の弾薬庫や司令部の爆破に使用されたとされた。
ロシアのテレビ局は、12日夜にあった攻撃は非常に強力なもので、半径2キロ以内の建物の窓が吹き飛び、アパートが破壊され、病院と市場が被害を受けたと報じた。ロシアはウクライナが自国民を標的にしていると、たびたび非難してきた。
ロシアの通信社RIAノーヴォスチは攻撃被害を受けた人道支援センターの倉庫だとする映像を公開した。ウクライナの地元当局者セルヒイ・クラン氏は、病院や住宅が破壊されたというロシア側の主張をプロパガンダだとして否定した。
クラン氏は、攻撃を受けている地域を避けるよう住民に訴えた。また、窓が吹き飛ばされた人々は、ウクライナ軍が近くにいること知り喜んでいると主張した。
ロシアによる砲撃
こうした中、ロシアの砲撃によるウクライナ住民の死者が増えている。地元当局によると、東部の町チャシフヤールで9日に起きた5階建て集合住宅への攻撃による死者は、子供1人を含む45人に増えた。また、9人ががれきの中から救出された。
南部ミコライウでは13日早朝に攻撃があり、12人が負傷した。

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BBCのサラ・レインズフォード特派員は、市内の主な病院の建物や集合住宅の窓が吹き飛んだと報告している。
また、地面にはクラスター爆弾のようなものによる複数の穴があり、現場周辺には爆弾の破片による損傷があったと説明。「記憶にある中で最も激しい砲撃が起きた夜だったと、人々は話している」と伝えた。








