ロシアの砲撃で東部の集合住宅破壊、十数人死亡=ウクライナ当局

画像提供, Pavlo Kyrylenko/Reuters
ウクライナ東部のドネツク州クラマトルスクに近いチャシウ・ヤルで9日夜、ロシアの砲撃で5階建ての集合住宅が破壊され、少なくとも18人が死亡したと、ウクライナ救急当局が明らかにした。5人をがれきの下から救出したものの、さらに約20人が下敷きになっている恐れがあるという。
ドネツク州のパウロ・キリレンコ知事は10日、ロシアの「ウラガン」ロケットシステムによる破壊だと述べた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、集合住宅へのこの攻撃は意図的なものだと非難。「このような攻撃の後、(ロシアは)もはや何か知らなかったとか、何かを理解していなかったとか、言うことはできない」と動画演説で述べた。
ゼレンスキー氏はさらに、「ロシアのすべての人殺しは、罰を避けられない」とも強調した。
リュドミラさんという住人はロイター通信に対し、「地下室に逃げ込んだ。砲撃が3回あった。最初のは台所付近だった」と話した。
「2回目は、よく覚えていないけれども、ぴかっと光ったので、私たちは別の出口へ走ってそのまま地下室へ駆け込んだ。今朝になるまで、一晩中そこにいた」

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ドネツク州救急サービスのヴェロニカ・バカルさんはBBCに対して、子供1人を含めて少なくとも20人がまだがれきの下にいるようだと話した。
「がれきの下敷きになっている3人とは、言葉を交わしており、言葉によるやり取りを続けている」、「そのためこの3人は生存しているのは確かで、救出作業に取り組んでいる」
バカルさんによると、近くでは別の5階建て集合住宅が砲撃され、屋根が一部損傷を受けたという。建物から出火したものの、消防隊が鎮圧し、現場で遺体は見つかっていないという。

画像提供, Russian Defence Ministry
ウクライナ軍は、ロシア軍が攻勢を強める東部ドネツク州で、ロシア軍の進軍方向にあるクラマトルスクとスロヴィヤンスクの2都市の周辺で防御を固めている。ドネツク州でロシア軍は次の主要戦略目標として、両都市を制圧しようとしていると見られる。
ロシア国防省は、ドネツク州クラマトルスクに近いチャシウ・ヤルで、アメリカ提供の榴弾砲「M777」が保管されていた格納庫を破壊したと発表した。この主張の内容は確認できていない。
東部ルハンスク州を掌握したロシアは、続いてドネツク州全土を占領しようとしている。両州はウクライナの一大工業地帯、ドンバス地方を構成する。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ドンバスはもとからロシアの一部だと主張している。











