ジョンソン氏、「首相として闘っていく」 パーティー疑惑での辞任要求に議会で

Boris Johnson

画像提供, UK Parliament/ Jessica Taylor

画像説明, ボリス・ジョンソン英首相

イギリスの下院で26日、新型コロナウイルス対策の各種制限が敷かれていた間に首相官邸を含む政府機関で複数のパーティーが開かれていた件について、野党党首らがボリス・ジョンソン首相の辞任を要求した。これに対しジョンソン氏は、引き続き首相として闘ってくと述べた。

この件については、レベルアップ・住宅・コミュニティー省のスー・グレイ第二事務次官が内閣からの依頼で独自調査を進めている。

BBCの取材では、グレイ氏はすでに調査を終えているものの、報告書はまだジョンソン首相に手渡されていない。そのため、報告書の公開は27日かそれ以降になる見込みだ。

一連のパーティーをめぐっては、グレイ氏からの情報提供を受け、ロンドン警視庁も「COVID-19規制の違反疑惑」について捜査を開始している。

Sir Keir Starmer

画像提供, HoC

画像説明, 労働党のサー・キア・スターマー党首

議会ではこの日、水曜日恒例の首相質疑が行われ、パーティー疑惑について首相と野党側が激しく議論した。サー・リンジー・ホイル下院議長が大声を発する議員たちを制止し、退場になると注意する場面もあった。

最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首は、ジョンソン首相が以前、ロックダウン中の首相官邸での集まりは「(新型ウイルス対策の)ガイダンスを全て守っていた」と議会で述べたと指摘。

「つまり、(議会をあざむいてはいけないという)政府の規則が自分にも適用されると分かっているなら、首相はいま辞任するのか?」と問いただした。

これに対しジョンソン首相は「辞任しない」と答弁。サー・キアがパンデミック中、ロックダウンについての立場をころころと変えるなど「常に日和見主義に陥っていた」中で、自分は大きな決断を正しく行ったと反論した。

サー・キアはまた、「首相は繰り返し『グレイ氏の報告を待つように』と述べて自己弁護してきた。12月8日の議会では『下院に報告書の写しを資料として提出する』と述べていた。首相の報道官は、これは報告書の一部や概要、編集後の写しではなく、全文を提出すると言う意味だとしている。首相はこれを認めるか?」と質問。

ジョンソン首相は、「報告書を受け取ったら、以前言った通りにするつもりだ」と回答。また、野党側にも報告書を精査する時間を設けてから、議会で答弁すると述べた。

<関連記事>

この日の議会ではこのほか、スコットランド国民党(SNP)のイアン・ブラックフォード議員が保守党議員に対し、党首不信任決議で「ジョンソン氏に出口を示してほしい」と述べた。

首相の指導力に疑問を持った保守党議員は、党首選を実施する権限をもつ「1922年委員会」に、不信任を伝える書簡を提出できる。

この書簡が54人分集まると党内で不信任投票が行われる。不信任案が可決されれば保守党の党首選が開かれる。

すでに数人の議員が書簡を提出したと表明している一方、グレイ氏の調査結果を待つべきだと述べる議員もいる。