エリザベス女王、クリスマスのあいさつで亡き夫への思い語る

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エリザベス英女王(95)の毎年恒例のクリスマスのあいさつが25日、放送された。夫エディンバラ公フィリップ殿下が今年4月に亡くなって以来、初のクリスマスのあいさつで、女王は夫を追悼した。
イギリスと英連邦へ向けたあいさつは、ウィンザー城で録画された。女王は今年4月に亡くなった夫エディンバラ公フィリップ殿下を追悼した。
「愛する人を人を失った人間にとって、クリスマスはつらい時にもなり得ます。それがどうしてなのか、今年の私は特によく分かります」と女王は語った。
女王はフィリップ殿下を「最愛の」と呼び、このクリスマスの時期にその気配を感じているとも述べた。
新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来2度目のクリスマスを迎える中で、女王は今年もまた失われた人を思うあいさつをすることになった。
「最後のお別れ」
フィリップ殿下と並んだ写真を横におき、ウィンザー城であいさつを録画した女王は、夫妻として73年間を共にしたエディンバラ公爵について、その「奉仕の精神や知的好奇心、どんな状況からでも何かしら楽しみをしぼり出せる力は旺盛で、抑えがたい」ものだったと語った。

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「あの茶目っ気あふれる、好奇心に満ちたきらめきは、初対面の時から最後の時まで変わらずまぶしく輝き続けました」と女王は述べると共に、「けれども人生とはもちろん、たくさんの出会いだけでなく、いくつもの最後のお別れによって成り立っているものです」と続けた。
「私も家族も、夫がいなくてとても寂しいですが、私たちにクリスマスを楽しんでほしいと、彼ならそう思うはずです」とも述べた。
女王が隣においた写真は、2007年のダイアモンド婚の祝いの際に撮影されたもの。1947年の新婚旅行で身に着けた同じサファイアのブローチを、女王は写真の中でも、今回のあいさつでも胸につけていた。
女王はフィリップ殿下が「バトンを渡す」ことを常に意識していたと語り、クリスマスの伝統や自分たちの価値観を次世代に継承することの重要性にも繰り返し触れた。

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女王は、環境問題に早くから取り組んだフィリップ殿下の仕事を、長男チャールズ皇太子とその長男ウィリアム王子が継承していることに触れ、「言葉にならないほど誇りに思っています」とたたえた。
また来年は在位70周年を祝う「プラチナ・ジュビリー」の1年になると触れ、「あらゆる場所の人が一体感を味わえる機会になるよう願っています」と期待感を示した。
イエス・キリストの生誕を祝う聖歌「ああベツレヘムよ」の歌詞にある「積年の希望と恐れはすべて今宵 あなたの中に集う」という部分を女王が引用し、「どうぞ皆さん、とても楽しいをクリスマスをお過ごしください」と祝った後、映像はコミュニティー聖歌隊による歌で締めくくられた。
女王は当初、クリスマスをイングランド北東部サンドリンガムの邸宅で過ごす予定だったが、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が国内で急増している状況から用心として、ウィンザー城にとどまることになった。
クリスマス当日はチャールズ皇太子夫妻が、ウィンザー城で女王と共に過ごした。
テムズ・ヴァリー警察によると25日午前8時半には、南部サウサンプトン在住の19歳男性が武器を持ってウィンザー城の敷地内に侵入したところを逮捕された。警察によると男は建物内には入らなかった。異変について警察は王室に連絡したという。

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王室関係者の多くはウィンザー城の敷地内にある聖ジョージ礼拝堂で、クリスマスの朝の礼拝に参列した。チャールズ皇太子夫妻も早朝の礼拝に出席後、女王のもとを訪れ、クリスマスを共に過ごした。
女王自身は礼拝に出席しなかった。これは感染対策のための判断だとされている。
エリザベス女王は今年、自分自身も検査入院したり、静養のため公務を休養したり、ぎっくり腰で式典を欠席したりと、様々な健康問題に悩まされてきた。
今年10月には検査入院のため、北アイルランド訪問を中止した。スコットランド・グラスゴーで開かれた気候変動対策の国連気候変動枠組条約第26回締約国会合(COP26)にも欠席し、代わりにビデオメッセージで開会のあいさつをするにとどめていた。
英王室は今週、ウェストミンスター寺院でフィリップ殿下の人生に感謝する礼拝を、来年春にも執り行う計画を発表した。
BBCのニコラス・ウィッチェル王室担当編集委員は、女王のクリスマスのあいさつといえば1年を振り返る内容が恒例だったのに対し、今回は例年になく女王自身の個人的な思いをあらわにした内容だったと分析。「73年間の伴侶だった相手を失って、深い喪失の思いを抱いているという印象を受けた」と記者は述べた。
ウィッチェル記者はさらに、今年10月の検査入院以来、女王が国民に直接語りかけるのはこれが初めてだと指摘した。











