【東京パラ】 パンデミックでコーチに会えず、父親と練習 英陸上選手がメダル獲得
ソフィ・ハーコム、BBCスポーツ

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新型コロナウイルスは、東京パラリンピックの出場選手たちにも色濃く影を落としている。陸上女子イギリス代表のハナ・トーントン(30、知的障害)は、初出場に向けた準備期間中に、コーチと一緒の練習ができなくなった。彼女はそこで、父親に代わりを頼むことにした。
トーントンは、イングランド南西部サマセットのトーントン出身(偶然にも名字と地名が一緒)。12歳の時、学校の先生から地元の陸上クラブへの参加を勧められ、走り始めた。
クロスカントリーとハーフマラソンを専門としていたが、東京パラリンピック出場をにらんで近年、トラック競技に転向。好成績を出してきた。
しかし、2020年パラリンピックは1年延期に。イギリスでロックダウンが繰り返され、トーントンは練習方法を変更せざるを得なくなった。
「何カ月もコーチと会えなくなり、コーチが練習計画をお父さんに送りました。お父さんはストップウォッチとホイッスルを買い、私の現役コーチになりました」と、BBCに語った。
「長い距離を走る時、お父さんは自転車で私に並走しました。何カ月もトラックが使えず、ロングラン・メドウやトレンチャード・ウェイなど地元の道路や公園で練習しました」
「最初は一人で練習しなくてはなりませんでしたが、その後、トーントン陸上クラブの友人や、ランニング・フォーエヴァー・クラブと一緒に走りました。移動が可能な時は、クオントックス(丘陵)や、エクスマス、マインヘッド、バーナムなどの海岸で練習しました」
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知的障害のT20クラスで競うトーントンにとって、スケジュールが急に変更され、日ごろのルーティーンが大きく変わるのは、大変なことだった。
「変化が好きではないので、かなりいら立ちました。予定がキャンセルされるのは、とてもつらかった」
「友人や家族と会えないのもストレスでした。いつものように練習したり、大好きなランニングの試合に出られなくなったりしました」
それでもトーントンは過去1年半、好成績を出してきた。昨年9月にマンチェスターであったイギリス選手権で、5000メートルを17分17秒30で走り、T20の世界記録を破った。
2019年にドバイであった世界パラ陸上選手権では、1500メートルで5位に入った。今年6月にポーランドで開かれたWPA欧州選手権では、同種目で順位を4位に上げた。
地元の仲間に感謝
トーントンは、サマセットのランニング・コミュニティーと、所属するトーントン陸上クラブが、競技の上での進歩を支えてくれたと感謝する。
「最高でした。ものすごく多くの友人が応援してくれ、本当に私を支えてくれました」。地元のランニングイベント「パークラン」によく参加しているトーントンは、そう話した。
東京パラリンピックは、トーントンがこれまで出場した大会で最大のものかもしれない。だが、彼女の目標はシンプルだ。「ベストを尽くして、メダルを持ち帰ります」。
「とてもわくわくしています」
トーントンは3日、オリンピックスタジアム(国立競技場)であった1500メートルT20決勝に出場。4分35秒34の自己ベストで3位となり、銅メダルを獲得した。











