【東京パラ】 マレーシア陸上選手、金メダルを取り消し SNSで怒り噴出

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東京パラリンピックで8月31日、マレーシアの陸上男子選手が金メダルを獲得し、その後に取り消しとなった。選手側は抗議しているが、国際パラリンピック委員会(IPC)は正しい判断だったとしている。
この選手は、砲丸投げF20(知的障害)決勝に出場したムハンマド・ジヤド・ゾルケフリ(31)。優勝を決めた後に、棄権扱いとされた。試合時間に3分遅刻したためだった。
IPCによると、当初は遅刻について、ゾルケフリが「合理的な」理由を述べたことから、出場を認めた。
しかしその後、審判が「正当な理由」がないと判断したという。
「5年待って、5分にも満たない遅刻で」
ゾルケフリの金メダルを剥奪するIPCの決定は、ソーシャルメディアで激しい怒りを呼んだ。特に、マレーシアの人々が強く反応した。
マレーシアの国会議員ファミ・ファジル氏は、「まったく恥ずべきことだ! 遅刻したなら競技させるべきではなかった。努力の末に、世界記録を破ってつかんだメダルを、ジヤドから奪ってはならない」と訴えた。
同国の青年・スポーツ省のアフマド・ファイザル・アズム大臣は、同国のスポーツ審議会が調査するよう指示を受けたと明らかにした。また、メダル剥奪は「残念だ」とした。
アズム氏はマレーシアのスター紙の取材に、「選手たちは5年間待った。なのに5分にも満たない遅刻で、選手たちの希望とやる気が打ち壊された(中略)とても悲しいことだ」と述べた。
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ウクライナ選手らに矛先
ソーシャルメディアでは、「#Ziyad」というハッシュタグがトレンドになった。多くの人が怒りの矛先を、ウクライナ選手のマクシム・コヴァル(24)に向けた。コヴァルはいったん、銀メダルを獲得したが、ゾルケフリの棄権で金メダルに繰り上がった。
マレーシアのメディアによると、ウクライナ側は、ゾルケフリが試合開始前に控室に遅れて来たと抗議したという。
IPC広報責任者のクレイグ・スペンス氏は、棄権扱いが決定された後、「非常に口汚い」コメントがオンラインでみられたと述べた。多くはウクライナ側に向けられたものだったという。
米AP通信によると、スペンス氏は、「気の毒だが、ルールはルールだ。すでに決まったことだ。マレーシア選手が遅れたのは、ウクライナ側のせいではない」と話した。
スペンス氏は、ゾルケフリと他の遅刻した2人がアナウンスについて、聞こえなかったか、理解できない言葉でされていたと説明したと述べた。
IPCの決定への抗議は却下された。











