【東京五輪】 レスリング男子・乙黒と女子・須崎、そろって金メダル

Takuto Otoguro (red) of Japan in action with Haji Aliyev (blue) of Azerbaijan during the Men's Freestyle 65kg Wrestling Finals of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Makuhari Messe convention centre in Chiba, Japan, 07 August 2021.

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画像説明, 乙黒拓斗(右)がハジ・アリエフの足を狙って飛びついた

東京オリンピックは7日、レスリング男女フリースタイルが幕張メッセであり、男子65キロ級の乙黒拓斗(22)と女子50キロ級の須崎優衣(22)がそろって金メダルを獲得した。

レスリングはこの日が最終日。日本勢はこの競技、金5個、銀1個、銅1個の計7個のメダルを獲得した。金5個のうち4個は女子が勝ち取った。

乙黒は前日、1回戦トゥルガ・トゥムル・オチル(モンゴル)、2回戦イスマイル・ムスカエヴ(ハンガリー)、準決勝ガジムラド・ラシドフ(ロシア・オリンピック委員会)に、いずれもポイントで勝利。

この日の決勝は、ハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)と対戦した。

残り20秒になって

第1ピリオド、乙黒が低い姿勢から相手の足を取るタックルを仕掛け、2点を先取。しかし、アリエフは終了直前、乙黒のバックを取ってからの攻めで2点を返した。

同点で始まった第2ピリオドは、互いに攻撃の糸口をつかみあぐね、時間が過ぎていく。レスリングでは同点の場合、最終ポイントを取ったほうが勝利するため、アリエフの勝利が近づいた。

残り20秒ほどになって、乙黒は果敢にタックル。アリエフの足をつかんで体を倒すなどし、2点を勝ち越した。アリエフ側はタックルを返したとしてビデオ判定を要求。これは認められず、乙黒が5-2とリードした。

残り時間わずかになる中、乙黒は警告などで2点を失ったが、試合終了となって5-4で優勝を決めた。

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「すごいプレッシャーだった」

Gold medalist Takuto Otoguro of Japan shows his medal during the Men's Freestyle 65kg Wrestling Finals medal ceremony of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Makuhari Messe convention centre in Chiba, Japan, 07 August 2021.

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画像説明, 金メダルを手にした乙黒

乙黒は試合後のテレビインタビューで、「本当に苦しいことが多くて、でも周りの人のおかげでちょっとずつ前に進んで、夢がかなえられてすごくうれしい」と涙ながらに話した。

「すごいプレッシャーだった。違う競技の選手が金メダル取る中で、(レスリング男子)フリーがメダルを取れずに(順番が)自分に回ってきて、トーナメントも厳しかった。みんなが一致団結して自分を勝たせようとしてくれた」

終盤の攻撃については、「(五輪が)開催されるか分からない中で準備をしてきて、それがラスト30秒で生かされて、最後取ることができた」と振り返った。

5日に74キロ級1回戦で敗退した兄の乙黒圭祐(24)について聞かれると、「2人で金メダルはかなわなかったので、その分、自分が全力を出して勝ちたいと思った」と話した。

開始2分かけずテクニカルフォール

Yui Susaki of Japan celebrates after defeating Yanan Sun of China during the Women's Freestyle 50kg Wrestling Finals of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Makuhari Messe convention centre in Chiba, Japan, 07 August 2021.

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画像説明, 須崎優衣は決勝含む4試合すべてでテクニカルフォール勝ちした

女子50キロ級の須崎は前日、1回戦ナムーンツェツェグ・ツォグト・オチル(モンゴル)、2回戦ルシア・ヤミレト・ジェペス・グスマン(エクアドル)、準決勝マリア・スタドニク(アゼルバイジャン)の3試合とも、すべてポイントで10点以上の差をつけるテクニカルフォール勝ちをする強さを見せつけた。

決勝の相手は孫亜楠(中国)。須崎は開始1分過ぎ、孫のバックを取ってまず2点を獲得。そこから2回続けて孫をマットの上で回して4点を追加した。

須崎はそのまま孫を離さず、さらに2回、体を回転させて4点を奪取。10-0としてテクニカルフォール勝ちを収めた。開始1分36秒で、金メダル獲得を決めた。

1回戦から決勝までの4試合、須崎は相手に1点も許さない完勝ぶりだった。

「夢みたい」

Gold medalist Yui Susaki of Japan shows her medal during the Women's Freestyle 50kg Wrestling Finals medal ceremony of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Makuhari Messe convention centre in Chiba, Japan, 07 August 2021.

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画像説明, 表彰式で満面の笑みを見せる須崎

試合後のインタビューで須崎は、「いまの自分があるのは、自分に関わってくれたすべての人のおかげなので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と涙を流しながら話した。

国内選考でいったんは自力での五輪出場の道が断たれ、諦めかけたのではないかと問われると、「夢みたいです」と答えた。

順位

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