【東京五輪】 イタリアの輝かしい夏が続く 男子4×100リレーで金

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東京オリンピックの陸上4×100メートルリレーが6日あり、男子はイタリアが金メダルを獲得した。この夏、スポーツやそれ以外の分野でも、イタリア勢の活躍が目覚しい。
イタリア男子チームは最後の直線で逆転し、37秒50のタイムで優勝。銀メダルは100分の1秒差でイギリス、銅はカナダだった。日本は第1走者の多田修平から山縣亮太にバトンが渡らず、途中棄権となった。
イタリア男子チームの最終走者フィリッポ・トルトゥはレース後、優勝をうまく「理解」できていないと、イタリアのメディアに語った。
「もう泣くことはないと思っていたが(中略)明日、国歌を歌うのはとても素晴らしい時間になるだろう」
「何度も繰り返し泣くだろう。走り出した時、イギリス選手がすぐ隣に見えた。私はただ冷静にリラックスすることを考えた。追い抜けるとわかっていたからだ。フィニッシュした時より走っていた時のほうがレースに浸っていた」
「信じられず、本当に勝ったのかと聞いたら、勝っていた。スクリーンに『イタリア』と出ているのを見た時には、最終結果まで確認しなかった。おかしなことだが、気にならなかった」

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男子の直前にあった女子の同リレーは、ジャマイカが41秒02で金メダル。アメリカが銀、イギリスは銅だった。
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ユーロもユーロヴィジョンも
イタリアにとっては素晴らしい夏が続いている。
- 歌謡祭ユーロヴィジョンでイタリアのバンドが優勝(5月)
- サッカーの欧州選手権(ユーロ2020)でイタリア代表が優勝(7月)
- テニスのウィンブルドンでマッテオ・ベレッティーニがイタリア選手として初の決勝進出(同)
- そして東京オリンピックで6日までに38個のメダルを獲得(うち金が10個)。栄えある陸上男子100メートルをラモント・マルチェル・ヤコブスが制し、自転車男子チームパーシュートでは世界新記録で優勝。陸上男子走り高跳びではジャンマルコ・タンベリが金メダルを分け合った。陸上女子20キロ競歩のアントネラ・パルミザノは30歳の誕生日に、イタリア勢では1984年以来となる同種目の金メダルを勝ち取った
これまでのイタリアの五輪メダル最多獲得数は、1932年ロサンゼルス大会と1960年ローマ大会の36個だった。今大会、それを突破した。
陸上競技での金メダルも、6日のリレーで5個となり、1大会における最多記録をつくった。
イタリア国内の反応
イタリアのスポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルトは、「私たちはこの夏、イングランドのスポーツにとって悪夢の存在となっている。オリンピックではイギリス全体にとっての悪夢だ。これは否定できない事実だ。そうした気持ちは(英紙)デイリー・メイルの『もうイタリアはごめんだ!』という表現に見事に要約されている」と書いた。
デイリー・メイルの記事は、「イギリスの短距離選手たちはわずか0.01秒差で、劇的な男子4×100メートルリレー決勝の金メダルを逃し、苦しめられた。(サッカーの)ユーロ決勝でイタリアが、イングランドの人々の心を打ち砕いてから数週間しかたっていないというのに」とした。

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ガゼッタ・デロ・スポルトはまた、「これはイタリア選手にとって5個目の五輪メダルであり、人生に1度あるかどうかの成績とも言えるだろう。イタリアの栄誉のときだ」と表現した。
一方、有力紙レプッブリカは、「(1960年ローマ五輪から)61年たって、イタリアはあの名誉ある時代の活躍と並び、メダル36個の記録を超えた。現代では不可能に思えたことだった(後略)」
「1960年の大会は、復興し始めた国にとって希望に満ちたものだった。当時を知る人は、200メートル走でリヴィオ・ベルッティが優勝して世界新記録を出したあの午後に、自分が何をしていたかをはっきり覚えている。2082年にはおそらく、ヤコブスとタンベリが東京のオリンピックスタジアムで抱き合ったその朝に自分が何をしていたか、人々は覚えているだろう」
有力紙コリエーレ・デラ・セラは、一面でこう見出しを掲げた。「イタリアの夢は終わらない。4×100メートルで歴史的な金。パッタ、ヤコブス、デサル、トルトゥによる快挙。私たちが世界最速だ」。

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