エチオピアの反政府勢力、「正当な政府と認めよ」 停戦条件として要求

画像提供, Reuters
エチオピア北部ティグレ州で続く紛争で、地域政党ティグレ人民解放戦線(TPLF)は4日、自分たちが正当な政府であると認められなければいかなる停戦も受け入れないと表明した。政府軍は一方的に停戦を宣言している。
TPLFはこの日、「ティグレ政府」の署名入りの声明で、「第2次侵攻によって市民の安全が脅かされないという確実な保証があれば、原則として停戦を受け入れる」とした。
また、エチオピア政府軍を支援するエリトリア軍の撤退も、停戦受け入れの前提条件だとした。
さらに、戦争犯罪の疑いに関する独立調査や人道支援の提供、電気などの基本的サービスの回復なども、停戦条件として新たに求めている。
エチオピア北部での紛争では、TPLFが大部分の地域を奪還。政府関係者は逃げ出し、エチオピア当局は一方的に停戦宣言した。
この停戦宣言を、TPLFの部隊は当初、「ジョーク」だとして取り合わず、ティグレ州から「敵」を追い出すと誓っていた。
TPLFがいう「敵」には、エリトリア軍や、ティグレ州から南に位置するアムハラ州の親エチオピア政府軍も含まれる。
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多数が飢餓状態に
TPLFと政府軍は約8カ月にわたって戦闘を続けており、これまでに数千人が死亡した。
国連によると、同地域では200万人以上が避難を余儀なくされている。また、約40万人が飢餓に陥っており、さらに約180万人が飢餓の危機に直面しているという。
BBCワールドサービスのウィル・ロス、アフリカ編集長は、TPLFが提示する前提条件をエチオピア政府が受け入れれば、政府は事実上、戦闘での敗北、そして敵を追い出せなかったことを認めることになると指摘する。
国際社会からは、何百万人もの犠牲者に支援を届けるために停戦を求める声が高まっている。しかし、和平実現にはすべての立場の人が大きく妥協する必要があると、ロス編集長は言う。
両者の戦闘は昨年11月4日、エチオピアのアビー・アハメド首相が政府軍の拠点が攻撃されたとして、政府軍に対し、TPLFの軍事部門への攻撃を命令したことがきっかけで起きた。
この戦闘の当事者はいずれも、大量殺人や人権侵害をしているとして非難されている。今月2日には捕虜となったエチオピア政府軍の兵士数千人が首都メケレを行進させられた。
アビー・アハメド政権はこれまでTPLFの指導者との交渉を拒絶し、TPLFをテロ組織に分類している。









