エチオピアの反政府勢力、北部の州都を奪還 政府軍は停戦宣言

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紛争が続くエチオピア北部ティグレ州で28日、地域政党ティグレ人民解放戦線(TPLF)が政府軍から州都メケレを奪還し、前進を続けている。
国連当局者によると、TPLFは約140キロ北西の町シレに入ったという。
エチオピア政府軍を支援するエリトリア軍は、TPLFが到達する前にシレから撤退した。
TPLFと政府軍は約8カ月にわたって戦闘を続けてきたが、政府側は28日に一方的に停戦を宣言した。一方、TPLFはティグレ州から「敵」を追い出すと宣言している。
この戦闘でこれまでに数千人の死者が出ている。また、200万人以上が避難を余儀なくされ、約35万人が飢えに苦しんでいる。
両者の戦闘は昨年11月に始まり、TPLFは政治改革を拒否して軍の基地を占領した。同月下旬には政府軍が州都メケレを占領した。
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TPLFが素早い攻撃を仕掛けてメケレを奪還した翌日の29日、メケレでは歓喜の声が上がった。中央政府はこの地域での「人道的停戦」を呼びかけている。
TPLFのスポークスマン、ゲタチェウ・レダ氏はロイター通信に対し、ティグレ州の戦闘員はエリトリアと、民兵が政府軍を支援しているエチオピアのアムハラ地域に入り、「敵を破壊する」と述べた。
「我々は敵が(中略)これ以上我々の市民の安全を脅かす能力を保持しないようにしなければならない」
「傍観しない」と米高官
エリトリア軍の状況は依然不明だが、シレの住民がロイター通信に語ったところによると、エリトリア軍は国境に向かって北上しているとみられる。
調査機関インターナショナル・クライシス・グループによると、TPLFは現在、同地域の大部分を掌握している。
この戦闘の当事者はいずれも、大量殺人や人権侵害をしているとして非難されている。
米国務省の高官、ロバート・ゴデック氏は29日、ティグレ州で行われている「恐ろしい残虐行為」を米政府は傍観しないと述べた。
同省のネッド・プライス報道官は、「紛争を終結させ、残虐行為を止め、妨害されることなく人道支援を行うことを可能にする」措置につながるのであれば、停戦宣言は前向きなものになるかもしれないとした。
国連は10日、エチオピア北部で推計35万人が飢餓状態にあるとの分析結果を公表したが、エチオピア政府はこれを否定している。









