ピュリツァー賞、フロイドさん死亡事件撮影の少女に特別賞 「勇気を持って記録」

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アメリカの優れた報道などに贈られるピュリツァー賞が11日に発表され、昨年5月に米ミネソタ州ミネアポリスで起きた白人警官による黒人男性ジョージ・フロイドさん殺害事件を動画で撮影した18歳少女が特別賞を受賞した。
特別賞を受賞したのは、ダーネラ・フレイジャーさん(18)。ピュリツァー賞選考委員会は勇気ある撮影だったと評価した。同賞はアメリカで最も権威のあるジャーナリズム賞。
選考委員会は、フレイジャーさんが「フロイドさんの殺人事件を勇気を持って記録した動画は、警察の残虐行為に対する抗議活動を世界中で引き起こし、ジャーナリストが真実と正義を追求する上で市民が果たす重要な役割を浮き彫りにした」とした。
当時17歳だったフレイジャーさんは昨年5月25日、いとことミネアポリス市内を歩いていた際にフロイドさんの拘束現場に居合わせ、その様子を撮影した。この動画は世界中で人種的平等を求める抗議活動を引き起こした。
また、殺人罪などに問われた元警官で白人のデレク・ショーヴィン被告の裁判では証拠として使われた。同被告は4月、第2級殺人、第3級殺人、故殺の3つ罪すべてで有罪とされた。

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フレイジャーさんは3月のショーヴィン被告の審理で、「男性がおびえ、命乞いをしているのが見えたので」携帯電話で動画を撮影し始めたと述べた。
そして、フロイドさんが「息ができない」と言っているのが聞こえた、おびえながら母親を呼んでいた」と、当時の様子を語った。
フレイジャーさんは公判中、フロイドさんの死を目の当たりにし、人生が変わったとも話した。
「ジョージ・フロイドのことを考えると、自分の父親やきょうだい、いとこ、おじのことを考える。みんな黒人なので」と、ダーネラさんは泣きながら述べた。「家族の誰かが被害に遭っていたかもしれない」。
フレイジャーさんが撮影した動画は世界中で視聴され、アメリカでは大規模な抗議活動や人種差別を見直す動きにつながった。フロイドさんが拘束中に死亡したこの事件は多くの人にとって、特に有色人種に対する警察の残虐行為を象徴するものとなり、人種的平等を求める世界的なデモのきっかけとなった。










