アメリカの死者、10万人を超す 新型コロナウイルス

画像提供, Reuters
新型コロナウイルス流行によるアメリカの死者が、4カ月足らずで10万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計で、新たに1桁増えた。
アメリカの死者は世界最多。同国で確認された新型ウイルス感染者は169万人に上っており、世界全体の約3割を占めている。
最初の感染者がワシントン州で見つかったのは1月21日だった。
世界全体では、新型ウイルスの感染者は約560万人、死者は35万3414人が確認されている。新型ウイルスは昨年末、中国・武漢市で見つかった。
<関連記事>
ジョンズ・ホプキンス大学の集計(日本時間28日午前現在)では、アメリカの死者は10万396人となっている。同国の人口は約3億3000万人。
ただし、同大学によると人口10万人当たりの死者数では、アメリカは世界9位となっている。ベルギー、スペイン、イギリス、イタリア、フランス、スウェーデン、オランダ、アイルランドが、アメリカより多い。


BBCのジョン・ソープル北米編集長はこの人数について、アメリカが朝鮮、ヴェトナム、イラク、アフガニスタンで44年間にわたり戦ったそれぞれの戦争で戦死した、米軍人の総数とほぼ同じだと指摘する。
ロイター通信の調査では、ニューヨークなど感染拡大が深刻な州において新型ウイルスの死亡率は落ちている一方、20州では24日までの1週間の新規感染者数が増えている。
ノースカロライナ、ウィスコンシン、アーカンソー各州で、感染者が増え続けているほか、シカゴ、ロサンゼルス、首都ワシントン郊外などの大都市圏でも目立った減少が見られていない。

ニューヨーク州は特に流行が深刻で、これまでに2万1000人以上が死亡しているが、死者数ははっきりと減り続けている。
同州内のホットスポットだったニューヨーク市ではピーク時、1日当たりの死者が数百人に上った。病院は患者であふれ、医療施設の外には仮設の死体安置所が急造された。
アメリカの失業者は約3900万人に達している。
トランプ氏は、自らの政権の対策が無ければ、死者ははるかに多かっただろうと主張。26日には、死者は現在の25倍に上っていた可能性があると述べた。
一方、トランプ氏に批判的な人は、対応が遅いと非難している。

トランプ氏は今回の感染流行を、当初は季節性のインフルエンザになぞらえるなど、あまり重視していなかった。2月時点では、アメリカは新型ウイルスを「制圧した」と述べ、4月までには「奇跡のようにいなくなる」だろうとしていた。
死者については5万~6万人と予測。その後、6万~7万人とし、さらに「10万人よりはかなり少ない」と変えた。
今月20日には、アメリカで確認された感染者数が世界最多なのは「名誉の印」だと発言。「我々の検査がはるかに優れていることを示しているからだ」と述べた。
ニューヨーク市にあるコロンビア大学の研究は、米政府の対策が早期に取られていれば、死者は約3万6000人少なかった可能性があるとしている。

画像提供, Reuters

新型ウイルスの感染症COVID-19のワクチンは、現時点で存在しない。効果が実証された治療法もないが、いくつかの治療法について試験が進められている。
死者数が増える中、アメリカ各州では社会経済活動の再開に向けた動きが続いている。
世界最大のテーマパーク、フロリダ州のディズニー・ワールドは、知事の許可が出れば7月11日に営業を再開する予定だ。
同州オーランドにあるディズニー・スプリングスはすでに、客数を制限しながら店やレストランの営業を始めている。同時に、マスク着用を義務付けるなどのCOVID-19対策を講じている。
ラスベガスでMGMリゾーツが経営するカジノ4施設は、7月4日の営業再開を予定している。同社は従業員に対しCOVID-19の定期検査を実施するとしている。
今月AP-NORCが実施した世論調査では、米国民の49%がコロナウイルスのワクチン接種を希望すると回答した。


感染対策
- 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと
- 予防方法: 正しい手の洗い方
- なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる
- 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離
- 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは
- 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る?
在宅勤務・隔離生活
- 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは?
- 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと
- 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は












