【解説】 ジョンソン首相が辞任表明 新しい党首と首相はどう決まる?

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ボリス・ジョンソン氏が7日、イギリス与党・保守党の党首を辞任すると表明した。新しい党首が決まり次第、首相も辞めることになる。
退任する首相は、後継者が決まるまでその職にとどまることが期待されている。では、後継者はどうやって決まるのか。
保守党はどうやって新党首を選ぶのか?


保守党の党首が退くと、新党首の選挙が動き出す。現行のルールでは、立候補には保守党議員8人の推薦が必要だ。
候補者が複数の場合、2人に絞り込まれるまで、保守党内で以下の要領で何回か投票が続けられる。
- 第1次投票では、党議員の5%(現在は議員18人)の票を獲得できなかった候補者が落選する
- 第2次投票では、同10%(同36人)を得票できなかった候補者が落選する
- それ以降の投票では、得票が最も少ない候補者1人が落選する
候補者が2人になった時点で、国会議員に加え、全国の保守党の全党員が投票に参加する。
各投票の日程は、党の平議員らで作る「1922年委員会」が決定する。同委員会は投票の実施前に、議決によってルールを変更できる。
次期首相はどのように任命されるのか?
保守党の党首選に勝利した議員が、現在の最大与党の党首となる。
エリザベス女王はその党首に対し、政権を樹立するよう求める。
総選挙は行われるのか?
そうとは限らない。
首相が辞任しても、自動的に総選挙が行われるわけではない。
総選挙は2025年1月までには実施されることになっている。だが新首相は、それ以前に総選挙をする選択もできる。
ジョンソン氏はいつまで政権の座にいるのか?
ジョンソン氏は秋まで首相を続けるだろうと、BBCのクリス・メイソン政治編集長は伝えている。
つまり、保守党が新党首を決めるまでは留任するというわけだ。テリーザ・メイ前首相やデイヴィッド・キャメロン元首相が辞任した時もそうだった。保守党の新党首が選ばれるまで、ジョンソン氏は首相であり続ける。
辞任演説で首相は、こう述べた。「私は保守党平議員たちの(1922年委員会の)ブレイディー委員長と同じ意見です。新しい党首を選ぶプロセスは、今から始めるべきだと。(党首選の)日程は来週発表されます」。
「新党首が就任するまで、私と共に職務に就く内閣を本日任命しました」
ジョンソン氏がもっと早く首相を辞める可能性は?
ジョンソン氏に批判的な人たちは、後任が決まるまで待つのではなく、直ちに首相官邸を去るよう呼びかけている。
最大野党・労働党の党首、サー・キア・スターマーは、もしジョンソン首相がただちに離職しないなら、下院に内閣不信任決議案を提出すると述べている。
下院での不信任決議案は、保守党だけでなくすべての下院議員が採決に参加する。1票差で賛成多数になれば、不信任決議案は可決する。
ただし、このような展開になるには、保守党議員が保守党政権に不信任をつきつける必要があるため、実現可能性は低い。
ジョンソン氏の後任首相は誰になるのか?
現時点では、明白な後継者はいない。候補者になる可能性がある議員はいる。
元閣僚のジェレミー・ハント氏とサジド・ジャヴィド氏は、過去の党首選で立候補しており、再び立候補するかもしれない。
以下の議員らも立候補の可能性がある。
- マイケル・ゴーヴ前レベリングアップ相
- ペニー・モーダント通商政策担当閣外相
- リシ・スーナク前財務相
- リズ・トラス外相
- トム・トゥゲンハート外務委員会委員長
- ベン・ウォレス国防相
- ナディム・ザハウィ財務相
ジョンソン氏にはどのような権限がまだあるのか?
正式に首相の座を降りるまでは、ジョンソン氏は理論上は同じ権限をもつ。しかし現実には、大胆な政策を導入する権限には欠ける。
海外では引き続きイギリスを代表する。公職者の任命や閣僚の変更もできる。
ジョンソン氏の首相としての最後の仕事の1つは、辞任に伴い同氏が作成する叙勲リストに従った、爵位の授与や上院(貴族院)への任命になると思われる。









